医薬連携の確立によって自宅療養者に薬を届けることが可能に ~東京都の医療体制

By -  公開:  更新:

東京都医師会理事で「西田医院」理事長の西田伸一氏が4月29日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。今後の新型コロナ感染症に対する東京都の医療体制について語った。

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

新型コロナ感染症患者に対する今後の医療体制

飯田浩司アナウンサー)コロナ第6波があり、この先は第7波が来るのではないかと言われています。

新行市佳アナウンサー)これまでの蓄積をどう受け継ぎ、どう改善するべきだと考えていらっしゃいますか?

西田)とにかくワクチンをしっかり打っていただく。それから随時、検査を活用していただいて、陰性確認をしていただくということです。我々医療側は、1つはご自宅で療養される軽症者の方に対して、医師の診断後10日間、電話やオンラインなどを使って経過観察をする。必要であれば、薬剤師さんと連携して処方薬を確実に届けるということが大事です。

飯田)自宅療養をする軽症者の方に関しては。

西田)中重度者につきましては、きちんと入院できるように、受け皿である病院を確保する。それと同時に、感染者が急増すると、ほとんどの方は自宅療養・待機になりますから、重篤化するような方たちに対して、往診などで確実に医療が届けられるような体制を強化しておくことが大事だと思います。

医療機関同士の連携によって当番制を確立

新行)いろいろな連携もできるようになってきたということですね。

西田)そうですね。コロナ感染症の流行によって、例えば医師と薬剤師の連携である医薬連携や、医療機関同士の連携ができるようになりました。臨時の往診体制においては1人の医師では賄いきれませんので、体制を組んで当番制にしました。これは大きな進歩だと思います。2040年に向けた「地域包括ケアシステム」に確実につながると思います。

自宅療養の患者には薬剤師が薬を届ける

飯田)特に医薬連携について詳しく伺いたいのですが、コロナに罹ってしまうと外に出られず、買い物にも不自由することになりますが、薬は届けてくださるということですか?

西田)そうです。医師が処方箋を薬局にファックスで送り、薬剤師さんと電話で連絡を取り合う。その後、薬剤師さんが薬を持って患者さんのお宅に行きます。ただ、なかに入ることはできませんので、その場ではお薬を渡すだけです。薬剤師さんは薬局に帰ってから患者さんのご自宅に電話して、飲み方などの指導をする。そういうやり方になっています。

飯田)なるほど。玄関先に置き配するような感じですか?

西田)そうです。

飯田)お金の受け渡しはどうなるのだろうと思ったのですが。

西田)コロナの医療費は公費で賄えます。

飯田)そのシステムで、不安なく薬を貰うことができるわけですね。

西田)はい。療養中は外出禁止ですから。

新行市佳アナウンサー、西田伸一氏、飯田浩司アナウンサー

東京都での「特例疑似症(みなし陽性)」の取り扱いは原則廃止

新行)「みなし陽性」という考え方もありましたが、いまもこの考え方は継続していますか?

西田)みなし陽性は、東京都では基本的にもうやめました。

新行)そうなのですね。

西田)ただし、例えばお父さん・お母さんが感染したあとにお子さんが熱発した場合、ご両親がお子さんを医療機関に連れていけませんよね。第5波のときには往診してお子さんの検査をしたのですが、感染者数の多い第6波で同じことをしようとすると大変です。そのような特殊なケースの場合、例外として「みなし陽性」が認められています。

飯田)基本的には検査で陽性を確認するのですね。

西田)そうです。検査をして証明しないと治療薬は使えません。

飯田)そういった意味でも、「おかしい」と思ったらお医者さんに相談することが大切ですね。

西田)大事だと思います。

番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

毎週月~金曜日 朝6:15~

番組HP

医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

Page top