大便のチェックが病気の早期発見につながる

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東京都医師会理事で「鳥居内科クリニック」院長の鳥居明氏が5月2日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。腸と便の付き合い方について解説した。

大便のチェックが病気の早期発見につながる

ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」

大便は健康のバロメーター ~チェックすることで病気の早期発見につながる

飯田浩司アナウンサー)今回は腸と便の付き合い方をテーマに、日ごろからできることについて伺います。まず、便というものは、しっかりとチェックした方がいいのですか?

鳥居)チェックすることによって、その人の健康状態がわかるバロメーターになり、病気の早期発見にもつながります。

飯田)バロメーターである。

鳥居)大腸がんなどの消化管の病気、またいま話題のパーキンソン病やレビー小体型認知症なども、最初は便秘から始まることが多いです。さらに全身の病気では、糖尿病や甲状腺機能低下症も便秘で始まります。便を見ることで、それらの病気の早期発見につながるのです。

飯田)大便は体調にもよりますが、1日に1回とは限りません。朝だけ1回、チェックすればいいですか?

鳥居)何回か出る場合には、毎回チェックしていただいた方がいいと思います。ポイントは頻度と硬さ、色、お腹が痛いなどの体調や、残便感が残るというような腹部症状に関してもチェックする必要があると思います。

便の状態を判別するブリストル便形状スケール

飯田)目安のようなものはありますか?

鳥居)「ブリストル便形状スケール」という、便の硬さの物差しのようなものがあるので、これを使うと客観的な評価ができると思います。

飯田)ブリストル便形状スケール。

鳥居)「ブリストル病院」というイギリスの病院が開発した基準で、看護師さんがお通じの状態を申し送りするときに、なかなか客観的に話ができなかったのです。そこで、客観的に評価できる「スケール」をつくり、便の硬さを7段階に分けて、状態がすぐ伝わるようにしたのです。

飯田)「ブリストル便形状スケール」を使って。

鳥居)いまもいろいろな薬の開発のときには、これを使って評価していますし、我々が使うことによって、患者さんの状態が客観的にわかるのです。

大便のチェックが病気の早期発見につながる

新行市佳アナウンサー、鳥居明氏、飯田浩司アナウンサー

「タイプ1」~「タイプ7」までの7段階に分かれる

飯田)具体的に7段階に分かれているのですか?

鳥居)「タイプ1」が最も硬いもので、コロコロ便となって出すのが大変な状態です。「タイプ7」が最も柔らかいもので、いわゆる水様便、液体状の便になります。「タイプ4」がちょうど真ん中あたりで、それより少し硬いものが「タイプ3」、すごく硬いものが「タイプ2」になります。少し柔らかいものが「タイプ5」で、すごく柔らかい軟便が「タイプ6」になります。

新行市佳アナウンサー)正常な便はどの辺りになるのですか?

鳥居)タイプ4が真ん中になります。いわゆるバナナ状で、排便がしやすく残便感がない状態です。タイプ3・4・5は許容範囲と言われています。個人差もあるので、タイプ4でなければ必ずしもいけないということではありません。苦痛がなく、排便に苦労していなければ健康と言えると思います。

便はその日によって変わるのが通常

新行)きょうは普通だったけれども、次の日がコロコロした便の場合もあると思うのですが、そのようなことも気にした方がいいのですか?

鳥居)柔らかい便のあとは硬くなり、硬い便のあとに柔らかくなるというのは、一般的な形です。腸は、小腸で栄養が吸収され、大腸で少しずつ水分を吸収して出ていきます。積み残した部分が多ければ硬くなりますし、すぐに出てしまえば柔らかくなるので、そのときの気温や飲みもの、食べものによっても形状は違います。毎日同じ状態でなければいけないということはありません。

番組情報

モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

毎週月~金曜日 朝6:15~

番組HP

医師が週替わりで登場。
飯田浩司アナウンサーと新行市佳アナウンサーが、健康に関する疑問や予防法、症状、治療法などを聞きます

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