こいのぼりに使われる「5色」には、どんな意味があるの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。5月5日放送分のテーマは「こいのぼり」です。
「こいのぼり」の始まりは、江戸時代とされています。かつては将軍家に男の子が生まれると、お城のなかにのぼり旗を立てていました。それらの風習がのちに町民の間にも広まり、こいのぼりが考え出されたと言われています。
古くから「鯉」は生命力が強く、縁起のいい生き物とされています。鯉を表したこいのぼりを空に上げることで、天の神様に「男の子が誕生しました」と報告し、「どうかこの子の成長を見守って下さい」とお願いするのだそうです。
こいのぼりのポールの上に付いている丸い飾りは「回転球」と言い、神様が降りてくる目印とされています。その下にある、矢が車輪のような形をした飾りは「矢車」と呼ばれ、魔除けの役目があります。
その下にあるのが「吹き流し」で、青・赤・黄・白・黒の5色があります(青は緑に、黒は紫になる場合も)。この5色は、古代中国の「五行説」という思想に由来しています。
「すべてのものは木・火・土・金・水の5つの要素で成り立っている」という考え方で、それぞれ色が割り当てられています。木=青または緑、火=赤、土=黄色、金=白、水=黒または紫です。この5色が魔除けの色として、吹き流しに使われているそうです。
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