「人生50年」の江戸時代に「84歳まで生きた人」が書いた本とは?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。7月4日放送分のテーマは「健康や長寿の心得」です。
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ニッポン放送「羽田美智子のいってらっしゃい」
「先人の知恵」とは、昔の人の優れた技術や考え方です。そのなかには現在も言い伝えられ、活かされているものが数多くあります。
例えば「人生50年」と言われ、現代よりも平均寿命が大きく下回っていた江戸時代に、84歳まで元気に長生きした方がいました。儒教や薬学を学び、研究した貝原益軒(かいばら・えきけん)です。
貝原益軒は亡くなる前年、83歳のころに、健康や長寿の心得を示した本『養生訓』を書き上げました。当時のベストセラーになりましたが、時代を超えたいまでも、現代語に解釈されたものや解説書がいくつも出版され、読み継がれています。
『養生訓』の「養生」とは、生命を養うという意味です。生命を養うためには、現在の健康状態や生活の在り方を、的確に判断することから始まります。
その結果を踏まえて「より一層、健康になるためにはどうしたらいいか?」という方向性を示してくれる考え方が、『養生訓』なのだそうです。