日本で「ラジオ放送の必要性」が注目された「震災」
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。8月31日放送分のテーマは「ラジオ放送の必要性」です。
アメリカからラジオの存在が伝わったことで、日本でもラジオ放送局の設立が望まれるようになりました。
特に1923年(大正12年)の関東大震災では、情報が途絶えたことで混乱が起き、ラジオ放送の必要性が問われることになりました。
2年後の1925年に「東京放送局」が設立され、日本初のラジオ放送がスタートします。その後、「大阪放送局」「名古屋放送局」が誕生しますが、この3つの放送局が統合されてできたのが、現在の「NHK(日本放送協会)」です。
ラジオ放送のスタートにあたり、必要なのが受信機です。当時、ラジオの将来性に注目していた現・シャープは1925年、初の国産となる「鉱石ラジオ」をつくりました。
「鉱石ラジオ」とは、金属の材料となるものが含まれた石である「鉱石」を使ったラジオで、ラジオ受信機の原点と言われています。
電気を使わずに聞くことができますが、スピーカーはないので、イヤホンで聞くそうです。仕組みは意外と簡単なため、昭和の時代には小学生の雑誌の付録に「鉱石ラジオ組み立てキット」がついていたり、自分で材料を集めてつくった方もいたそうです。
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように・・・