新潟・上越の味を、ちょっぴり豪華な「釜めし」で!
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「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。
いよいよ実りの秋・本番です。朝夕の気温が下がってくるとご飯も少しずつ温かいものが、恋しくなってきます。秋から冬にかけては、紐を引き抜いて蒸気で温める「加熱式駅弁」が本領を発揮する時期と言ってもいいでしょう。名物駅弁を数多く出している新潟・直江津の駅弁屋さんが、この秋、主に地元の方向けに加熱式容器を使った、ちょっぴり豪華な「釜めし」を製造・販売しています。さっそく、私も味わってみました。
新潟からの特急「しらゆき」号が、約2時間をかけて、新潟の下越・中越地方を走り抜け、上越地方の中心地、直江津・高田を経由して上越妙高駅に入ってきました。街の郊外の駅だけに、駅の周辺には稲穂が垂れた田んぼが広がります。最近は庄内・秋田へ向かう「いなほ」としても活躍している、「しらゆき」の車両ですが、米どころを走る特急列車は、田んぼがよく似合いますね。
「鱈めし」「さけめし」「にしんめし」をはじめとした名物駅弁を数多く製造・販売している、直江津駅・上越妙高駅の駅弁屋さん「ホテルハイマート」。この秋は、ホテルのイベント弁当として、期間限定・予約制でちょっぴり豪華な加熱式の釜めしを販売しています。
9月1日~30日まで販売するのは、「ごっつぉ釜めし」(1800円)。購入2日前までの予約(025-543-3151)が必要で、受け取りは直江津駅前・ホテルハイマートのフロントとなります。
【おしながき】
・炊き込みご飯
・メギスの蒲焼き
・ホタテの照り焼き
・鮭のほぐし身
・エビ
・うずらの卵
・玉子焼き
・竹の子
・オクラ
・里芋
・しいたけの佃煮
・紅葉人参
・はじかみ
・丸十(さつまいも)のレモン煮
「ごっつぉ釜めし」は、直江津・ホテルハイマート自慢の海鮮食材がたっぷり載った釜めし。なかでもメギスの蒲焼きは直江津らしい魚と言ってもいいでしょう。そして、たっぷりの具と、炊き込みご飯の間には、「さけめし」でおなじみ、手作業で優しくほぐされた焼鮭の身が、敷き詰められていて、ホカホカの状態でいただくことができます。また、名月の季節らしく、さつまいものレモン煮が載っていて、この時期ならではの味が楽しめます。
田んぼが黄色く色づき、実りの季節を迎えている、新潟・上越地方。ホテルハイマートの季節限定釜めしは、今回が第1弾で、10月には第2弾が予定されているのだそうです。ひと足早く、その内容を見せていただきましたが、こちらも、期待ができそうです。新潟・上越ののどかな風景を眺めながら、地元の美味しい食材を、釜めしで味わってみてはいかがでしょうか。
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連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/