救急救命士はどんな仕事をするのか

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「平成立石病院」副院長で救急科医師の大桃丈知氏が9月30日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。救急救命士の役割について解説した。

※画像はイメージです

救急救命士

新行市佳アナウンサー)救急救命士について伺います。救急車に乗っていて、そのなかで速やかに対処しているというイメージなのですが、いかがでしょうか?

大桃)その通りだと思います。消防機関に勤務している救急隊員のなかで、救急救命士の資格を取得した人たちが増え、東京消防庁が運用している救急車のなかでは、必ず1人は救急救命士の方が乗っていることになります。

新行)救急車のなかに、必ず1人は救急救命士がいる。

大桃)ただし、救急救命士は国家資格が必要です。専門の学部あるいは専門学校を卒業し、国家試験を受け、晴れて救急救命士となったときに、全員が消防機関に勤務するのかと言うと、決してそうではありません。病院のなかで救急救命士として働いている方もいらっしゃいます。

新行)そうなのですね。

大桃)私が執務している平成立石病院では、14名の救急救命士の方を雇用しています。

大桃丈知氏、新行市佳アナウンサー

病院内で執務する救急救命士が増えている

新行)改めて救急救命士の役割を教えてください。

大桃)これまでは救急車で救急現場に駆けつけ、「どのような医療機関に、どのような処置をして運んだらいいか」というトリアージを行って、実際に救急救命処置……法的に許されている処置を行い、医療機関につなぐ。まさに救急外来(ER)までの間を担当する医療職種だったのです。

新行)これまでは。

大桃)ところがいまは、先ほどお話ししたように、病院のなかで執務している救急救命士が増えています。救急外来(ER)のなかで、消防機関の救命士から直接傷病者を引き継ぎ、特に重症の傷病者の方に関しては、救急救命士に法的に許されている33行為のうち28行為を行います。我々医師や看護師にとっても、業務の一部を肩代わりしてくれる、タスクシフトを担う医療職種として非常に期待が持たれる存在になっています。

災害時への備えとして、一定日数分の薬、処方箋のコピーやお薬手帳を持ち出せるようにしておく

新行)救急医療、また災害医療について、皆さんにお伝えしたいことがあればお願いいたします。

大桃)救急医療と災害医療は、必ずしも同一のものではありません。救急医療はそのときに使うことのできる資源のすべてを投入して、最高の結果を導き出すように日々努力をしています。しかし、災害時は資源も限られてきますので、最大多数に対して最善の医療を提供できるように、大きく医療の目的が変わってしまいます。

新行)災害時の医療は。

大桃)ですので、いつ災害に遭っても大丈夫なように、もしお薬を飲んでいる方がいらっしゃったら、普段から一定の日数分のお薬をいつでも持ち出せるようにしておく。あるいは処方箋のコピーやお薬手帳を身につけておいてください。

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モーニングライフアップ 今日の早起きドクター

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