上越新幹線開業40周年! 記念弁当が各駅に登場
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「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。
昭和57(1982)年に上越新幹線(大宮~新潟間)が開業して、11月15日で40周年の節目を迎えます。これを記念して新潟県内の駅弁屋さんでは、記念駅弁や記念掛け紙を施した駅弁が登場しています。今回はこれらの記念駅弁をいただくため、新幹線に乗って駆け足で上越新幹線沿線を巡ってみました。
上越新幹線開業40周年! 記念駅弁の旅(越後湯沢・川岳軒編)
東京~新潟間を最速1時間36分で結んでいる上越新幹線「とき」。いまから40年前、それまで上野~新潟間を約4時間かけて結んでいた在来線の特急から昇格する形で、上越新幹線の各駅停車タイプの列車として活躍を始めました。その後、一時は「とき」の愛称が消滅した時期もありましたが、20年前の平成14(2002)年以降、新潟を発着する列車の愛称として復活。いまでは毎時1~2本が、上越国境をスイスイ越えていきます。
上越新幹線開業の恩恵を受けたのがスノーリゾート。とくに越後湯沢周辺は、好景気も相まって脚光を浴びました。鉄道としても平成9(1997)年の北越急行線(ほくほく線)の開業によって、北陸新幹線金沢開業までの18年間、北陸の玄関口として大きな役割を果たしたのも、記憶に新しいところです。そんな越後湯沢の駅弁を手掛ける川岳軒でも、10月1日から「上越新幹線開業40周年記念弁当」(1250円)を販売しています。
【おしながき】
・白飯(南魚沼・塩沢産コシヒカリ)
・越後もち豚のすき焼き風煮
・煮物(しいたけ、こんにゃく、たけのこ ほか)
・紅生姜
越後湯沢の「上越新幹線開業40周年記念弁当」は、紐を引き抜いて蒸気で温める形の加熱式容器で人気を博している「越後もち豚すきすき弁当」を、年内の間、期間限定で、記念掛け紙として販売しています。掛け紙は上越新幹線を走った歴代の車両が描かれ、初代200系新幹線電車をイメージさせる白と緑色のゴムで留められています。ホカホカに温まったところでふたを開ければ、甘辛のいい匂いがフワッと香ってきます。
40年前の開業に合わせて登場した200系新幹線電車は、リニューアルを受けながらも、1編成が登場時の緑と白のカラーが施されて、上越新幹線では平成25(2013)年春まで活躍を続けました。さて、この「上越新幹線開業40周年記念弁当」、じつは4社の共作。新潟駅の駅弁売店ではオリジナルの構成となっているバージョンも登場しているとのこと。次回は、新潟駅などで販売されている記念弁当をご紹介いたしましょう。
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連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/