海外では「温州みかん=Satsuma(サツマ)」……なぜ?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。11月29日放送分のテーマは「ミカンの豆知識」です。
「ミカン」とは、皮をむきやすい小型の柑橘類の総称です。なかでも一般的には、圧倒的に収穫量の多い「温州みかん」を指す言葉として用いられています。「温州」は、中国を代表する柑橘類の産地・温州市にあやかって名付けられたそうです。
名前は中国からきていますが、「温州みかん」そのものは日本が原産で、現在の鹿児島県出水郡長島町が発祥の地とされています。
温州みかんがどのように誕生したのかは、ずっとわからなかったそうですが、判明したのは2016年(平成28年)です。国の研究機関が、「温州みかんは中国が原産の『紀州みかん』と、インドシナが原産の『クネンボ』という柑橘類が掛け合わさってできたものと推定される」と発表しました。これによって、長年の謎が明らかになったそうです。
ちなみに温州みかんは海外でも人気で、「Satsuma(サツマ)」と呼ばれています。明治時代初期、日本に来ていたアメリカ大使館職員の奥さんが、ミカンの苗を当時の薩摩国で購入し、アメリカに送ったのが由来とされています。
つまり、ミカンの苗を買った地名がそのまま「温州みかん」の名前になったということです。
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