お正月に観るならコレ! シネマ・ドラマを楽しもう

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1096回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画・ドラマを発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

お正月の過ごし方として人気なのが、映画やドラマを観ること。映画館へ出かけるのはもちろん、最近はサブスクが発達してコンテンツが豊富なので、どれを観ようか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、2023年お正月に観て欲しい映画・ドラマをご紹介します。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』

画像を見る(全10枚) 『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』

映画館で観たい!『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』 ~映像革命は、次なるステージへ

それまでの映画界の常識を覆す脅威の映像体験を実現し、全世界歴代興行収入1位に輝くという偉業を成し遂げた映画『アバター』。

その続編となる『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』が、13年の時を経て、現在大ヒット公開中。家族の絆と愛する者たちを守るための壮絶な戦いを描いた革命的超大作が誕生しました。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』

神秘の星パンドラの一員となった、元海兵隊員のジェイク。この星の種族ナヴィの女性ネイティリと結ばれた彼は、子どもにも恵まれて平和に暮らしていた。

しかし人類が再びパンドラに現れたことで、ジェイク一家は神聖な森を追われてしまう。そして、未知なる“海の部族”の元に身を寄せることになるが……。

躍動感あふれる生物たち。瞬きを忘れてしまうほどに美しい海の世界。観客の目だけでなく、“心”さえも奪われてしまいそうな映像美には、ただただ圧倒されるばかり。特に海中のシーンは、登場人物と一緒に泳いでいるような浮遊感まで味わうことができますよ。

これぞ、映画館でしか味わえない映像体験。2023年のお正月は、ジェームズ・キャメロン監督が切り開いた新たな伝説を目撃して。

『あのこと』

『あのこと』

コチラも映画館で観たい!『あのこと』 ~世界を驚愕させた真実のドラマ

2022年、ノーベル文学賞を受賞したフランスの作家アニー・エルノー。彼女の若き日の体験をもとに綴った短編小説を映画化した『あのこと』。

舞台は、法律で中絶が禁止されていた1960年代のフランス。“望まぬ妊娠”をした大学生アンヌが、自らが願う未来をつかむために戦う姿を描いたヒューマンドラマです。

『あのこと』

『あのこと』

本作のいちばんの特徴は、その撮影方法。全編にわたって“アンヌの目線”を通じてストーリーを構築するため、撮影はカメラをアンヌ役のアナマリア・ヴァルトロメイにピッタリと密着した状態で敢行。

そうすることによって、彼女の苦悩や哀しみが生々しいほどダイレクトに伝わってきて、観客は、彼女の身に起こる出来事を、まるで一緒に体験しているかのような錯覚を覚えるのです。

「第78回ヴェネチア国際映画祭」において、審査委員長のポン・ジュノ監督をはじめ、全員一致で金獅子賞に輝いたのも納得。2023年お正月、世界が息を呑んだ衝撃作を是非。

『First Love 初恋』

『First Love 初恋』

お家で観たい!『First Love 初恋』 ~“沼落ち”する人続出のラブストーリー

宇多田ヒカルの名曲「First Love」「初恋」にインスパイアされて製作した、Netflixオリジナルドラマ「First Love 初恋」。

1990年代後半、ゼロ年代、そして現代。3つの時代が交錯し、20年あまりにわたる“初恋”の記憶を綴った、壮大な愛の物語です。

『First Love 初恋』

『First Love 初恋』

2018年、北海道・札幌。お互いに初恋の相手だった、也英と晴道。ずっと一緒にいると誓ったはずなのに、2人はなぜ、別々の道を歩むことになったのか。運命的な再会をきっかけに、彼らの“秘密”が徐々に紐解かれていく……。

ダブル主演を務めたのは、満島ひかりと佐藤健。繊細かつ深みのある演技は味わい深く、瞬時に魅了されてしまう人も多いことでしょう。

そして別格の存在感を放つのが、作品の原点となっている宇多田ヒカルの楽曲。ストーリーと楽曲の持つ世界観が見事に融合し、これがもう、たまらなくエモい! 2023年のお正月休み。全9話を一気見するのもオススメですよ。

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』

『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』

全国大ヒット上映中
監督・製作・脚本:ジェームズ・キャメロン
製作:ジョン・ランドー
出演:サム・ワーシントン、ゾーイ・サルダナ、シガーニー・ウィーバー、ブリテン・ダルトン、ジャック・チャンピオン、クリフ・カーティス、ケイト・ウィンスレット、ベイリー・バス、スティーヴン・ラング、ジェームズ・フラッターズ、トリニティ・ジョリー・ブリス、フィリップ・ジョルジョ、デュアン・エヴァンス・Jr
日本語吹替版:東地宏樹、小松由佳、早見沙織、バトリ勝悟、内田雄馬、楠大典、清水はる香、内田真礼、菅生隆之、畠中祐、福西勝也、香月萌衣
原題:Avatar: The Way of Water
配給:ディズニー
(C) 2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.
公式サイト https://www.20thcenturystudios.jp/movies/avatar2

『あのこと』

『あのこと』

『あのこと』

大ヒット公開中
監督:オードレイ・ディヴァン
出演:アナマリア・ヴァルトロメイ、サンドリーヌ・ボネール
原作:アニー・エルノー「事件」(早川文庫)
原題:L'evenement
配給:ギャガ
(C)2021 RECTANGLE PRODUCTIONS - FRANCE 3 CINÉMA - WILD BUNCH - SRAB FILMS
公式サイト https://gaga.ne.jp/anokoto/

『First Love 初恋』

「First Love 初恋」

■Netflixシリーズ「First Love 初恋」

Netflixにて全世界独占配信中
出演:満島ひかり、佐藤健、八木莉可子、木戸大聖、夏帆、美波、中尾明慶、荒木飛羽、アオイヤマダ、濱田岳、向井理、井浦新、小泉今日子
Inspired by songs written and composed by Hikaru Utada / 宇多田ヒカル
監督・脚本:寒竹ゆり
エグゼクティブ・プロデューサー:坂本和隆(Netflix)
プロデューサー:八尾香澄
制作プロダクション:C&Iエンタテインメント
原案・企画・製作:Netflix
Netflix作品ページ www.netflix.com/firstlove

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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