「入浴剤」ができる前、日本では風呂に何を入れていたの?
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように---ニッポン放送『羽田美智子のいってらっしゃい』。1月23日放送分のテーマは「入浴剤」です。
日本は世界でも有数の温泉国です。そのため古くから人々は、湧き出る天然温泉を病気やケガの治療、健康のために利用してきました。
同じく治療や健康のため、薬用の植物・薬草を風呂に入れたのが「薬湯」です。端午の節句の「菖蒲湯」や、冬至の「柚子湯」も薬湯の1つとされ、いまも受け継がれています。
薬湯と結びついて誕生したのが「入浴剤」です。明治時代、生薬(しょうやく)を配合して布の袋に入れ、煎じ出して使う商品がつくられました。
その後、「さまざまな効能を持つ温泉を家庭でも簡単に楽しめたら……」という思いから、天然の温泉成分が固まったものである「湯の花」が入浴剤として使われるようになります。
昭和初期になると温泉の成分を分析し、なかでも特に効能にすぐれ、品質が安定している成分を選び出し、それを原料とした入浴剤が開発されました。このタイプの入浴剤は現在、もっとも一般的とされています。
さらに「入浴が楽しくなり、リラックスできるように」と、色素や香料が加えられるようになりました。その後も入浴剤は進化を続け、現在では入浴の際に欠かせないものとなっています。
番組情報
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あなたの朝がいつもイイ朝でありますように・・・