1年を切った北陸新幹線敦賀開業! いまだけの敦賀の「おにぎり駅弁」は?

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

むすび寿司弁当

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北陸新幹線の敦賀開業まで1年を切りました。在来線の北陸本線(敦賀~金沢間)の沿線には、新幹線の真新しい高架橋が目立ちます。当面の間、終着駅となる敦賀駅も、巨大な新しい駅舎が姿を現しています。その敦賀駅で、現在販売されている、駅弁の日30周年記念のおにぎり駅弁をいただいてみました。

683系電車・特急「サンダーバード」、北陸本線・南今庄~敦賀間

683系電車・特急「サンダーバード」、北陸本線・南今庄~敦賀間

駅弁の日30周年! 「おにぎり駅弁」特集

北陸トンネルを抜けてきた北陸本線の特急「サンダーバード」が、新緑のなかを敦賀駅へ向け、緩やかにスピードを落としていきます。でも、新緑の北陸を走る「サンダーバード」は、この春が最後。来年(2024年)のいまごろは、北陸新幹線・敦賀~金沢間の開業によって、その役割を新幹線に譲ることになります。大阪からの「サンダーバード」、名古屋からの「しらさぎ」も敦賀止まりになる見通しと伝えられています。

敦賀駅

敦賀駅

いまの敦賀駅の背後に大きくそびえるのが、北陸新幹線の敦賀駅。駅舎は、敦賀湾の波のきらめきを表現したデザインで、真ん中には敦賀市の鳥であるユリカモメが飛ぶ姿や船首のシャープさをイメージしたという大屋根が設けられている様子が見えます。一方で、駅前には敦賀駅開業100年を記念して設置された9600形蒸気機関車の動輪があって、敦賀が「鉄道のまち」として発展してきた歴史を感じさせます。

(参考)敦賀市ホームページほか

むすび寿司弁当

むすび寿司弁当

北陸新幹線の開業まで1年を切って、駅の待合室でも開業までのカウントダウンが行われている敦賀駅。この敦賀駅で5月7日までの予定で販売されている駅弁の日30周年記念のおにぎり駅弁は、塩荘が製造する「むすび寿司弁当」(950円)です。掛け紙には、塩荘でかつて販売されたさまざまな駅弁の掛け紙がデザインされていて、敦賀駅の歴史を感じさせるものとなっています。

むすび寿司弁当

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【おしながき】
・炙りますのすしおにぎり
・照り焼きさばのすしおにぎり
・金平れんこん
・生姜ときくらげの佃煮風
・名田庄漬
・生姜甘酢漬

むすび寿司弁当

むすび寿司弁当

塩荘自慢の「寿司」をおにぎりとした「むすび寿司弁当」。共に脂がのった炙ります寿司のおにぎりと、焼き鯖寿司のおにぎりという2つの味が楽しめます。これに福井特産の漬物・名田庄漬に金平れんこんやガリなどの付け合わせが入っていて箸がどんどん進みます。駅弁カードでは、敦賀湾を一望できる国の史跡・金ヶ崎城跡にあって、約400本の桜が咲き乱れる「金崎宮」が紹介されています。

225系電車「新快速」、北陸本線・敦賀~新疋田間

225系電車「新快速」、北陸本線・敦賀~新疋田間

特急「サンダーバード」や「しらさぎ」に交じって、関西方面からは日中、湖西線経由の「新快速」が毎時1本やって来ます。1年後も敦賀以南は「北陸本線」として残りますが、北陸新幹線が開業する敦賀以北は、第3セクターの鉄道「ハピラインふくい」に大きく姿を変えます。間もなくやってくるゴールデンウィーク、いまだけの景色を求めて、北陸路へ足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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