おにぎりならぬ“鬼斬り“!? 新神戸・西明石のユニークなおにぎり駅弁とは

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

明石の鬼斬り弁当

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明石海峡大橋が開通して25年を迎えました。これを記念して生まれた駅弁「ひっぱりだこ飯」は、その名の通り、さまざまなシチュエーションで“ひっぱりだこ”となる駅弁に成長しました。このたこ飯を使った「駅弁の日30周年」を記念したおにぎり駅弁も、アイデアが光ります。

223系電車「新快速」、山陽本線・朝霧駅

223系電車「新快速」、山陽本線・朝霧駅

駅弁の日30周年! 「おにぎり駅弁」特集

明石海峡大橋を横に見ながら、山陽本線を「新快速」が駆け抜けていきます。明石海峡大橋は、今年(2023年)で開通から25年を迎えました。橋の開通により神戸~徳島間の所要時間は、フェリーと鉄道を利用していたときに比べ大幅に短縮され、高速バスにより、約2時間で結ばれるようになりました。大橋の真下にある山陽本線・舞子駅には、快速・普通列車が停車し、四国方面への高速バス連絡を担います。

明石の鬼斬り弁当

明石の鬼斬り弁当

明石海峡大橋の開通を記念して誕生した駅弁といえば、神戸を拠点に駅弁を製造する淡路屋の名物駅弁、たこ壺型の容器でおなじみの「ひっぱりだこ飯」です。最近はさまざまなバリエーションが登場していますが、このたこ飯を使ったおにぎり駅弁が5月7日までの期間限定で販売されています。その名も「明石の鬼斬り弁当」(980円)。日本鉄道構内営業中央会による「おにぎり駅弁企画」の1つです。

明石の鬼斬り弁当

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【おしながき】
・たこ飯のおにぎり 海苔
・たこ天
・煮物(鶏肉、里芋、れんこん、椎茸、ごぼう)
・ゆでいんげん
・小松菜と人参のおひたし
・いかなごのくぎ煮

明石の鬼斬り弁当

明石の鬼斬り弁当

昨年は「明石のおにぎり弁当」として販売された駅弁の日の記念駅弁でしたが、今年は、包装を開けると「鬼」の文字が見事に半分で“斬られたたこ飯の”おにぎりに改良されて、「明石の“鬼斬り”弁当」となりました。淡路屋によると「おにぎり」という言葉で、何か遊べないか考えるなか、人気アニメに着想を得て、このアイデアが生まれたそう。いかなごの釘煮が入るなど、兵庫らしさもあり、駅弁カードでは明石海峡大橋が紹介されています。

淡路屋の売店

淡路屋の売店

新神戸・神戸・西明石・鶴橋など、関西エリアを中心としたさまざまな駅で販売されている「明石の鬼斬り弁当」ですが、駅弁の日30周年に合わせて新神戸駅の売店に伺うと、「駅弁の日」の暖簾が掲げられ、1月に販売されて人気を博した淡路屋創業120周年の記念駅弁「めでっ鯛飯」の1日限定販売も行われていました。こうしたさまざまな取り組みが見られると、駅弁を買い求めるお客さんも、旅の始まりのワクワク感が一層高まりますね。

N700S新幹線電車「のぞみ」、山陽新幹線・新大阪~新神戸間

N700S新幹線電車「のぞみ」、山陽新幹線・新大阪~新神戸間

全国26の駅弁各社が、それぞれのカラーで取り組んでいる「駅弁の日」のおにぎり駅弁。とくに西日本エリアではゴールデンウィークまで、(一部の駅弁屋さんは5月いっぱいまで)販売しているところもあります。山陽新幹線沿線であれば、「のぞみ」が停車する主要駅間の移動時間は、それぞれ20分程度。九州新幹線直通の「みずほ」「さくら」と組み合わせて、新幹線の“チョイ乗り”を繰り返しながらの駅弁食べ歩きも、意外と楽しいですよ!

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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