画像を見る（全6枚） クレヨンしんちゃんのお弁当

駅弁には、さまざまなキャラクターを起用したものも多数販売されています。この度、秋田の駅弁屋さんが発売した駅弁は、埼玉・春日部が舞台の漫画『クレヨンしんちゃん』とコラボした新作です。主に埼玉が描かれた漫画の駅弁を、なぜ、秋田の駅弁屋さんが手掛けたのか？　そして、気になる中味は？　さっそくいただいてみました。

701系電車・普通列車、田沢湖線・羽後長野～鑓見内間

秋田新幹線「こまち」の合間をぬって走る田沢湖線の普通列車。盛岡からの大曲行が、4両編成でやって来ました。大曲駅のある秋田県大仙市といえば、全国的に有名なのが「全国花火競技大会」、いわゆる「大曲の花火」です。この夏で、第95回となる歴史ある花火大会で、今年（2023年）は8月26日（土）に開催予定。今回は座席数や出店制限を行わず、4年ぶりの通常開催となることが発表されています。

クレヨンしんちゃんのお弁当

さて、秋田県大仙市の大曲は、漫画・クレヨンしんちゃんのお父さん「ひろし」の出身地。アニメ・映画放映30周年を迎えた2022年には、作品の舞台である埼玉県、お母さんの「みさえ」の出身地・熊本県、そして、秋田県が「家族都市協定」を結びました。このプロジェクトを受けて、秋田県とコラボする形で秋田駅弁の関根屋が6月12日から発売した新作駅弁が「クレヨンしんちゃんのお弁当」（1480円）です。

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【おしながき】
・あきたこまちのシロめし　クレヨンしんちゃんのふりかけ（鮭）
・ソース焼きそば
・チキンナゲット
・ハンバーグ
・えびフライ
・タコさんウインナー
・しんちゃんの苦手なピーマンととんぶり入りカレー風味蒲鉾
・クレヨンしんちゃんのミニクッキー（全8種）

クレヨンしんちゃんのお弁当

緑色のボックスを開けると、あきたこまちのシロめしとおかずの2段重ね！　“シロ”めしとなっているのは、しんちゃんの愛犬・シロにかけたもので、ご飯にはシロが描かれたシートが載っています。そして、しんちゃんの苦手なピーマンが、秋田名産・とんぶりと蒲鉾に練り込まれ、子どもでも食べやすいカレー風味に仕上げられているのが興味深いところ。家族都市プロジェクトにふさわしく、子どもに苦手な食べ物を克服して欲しいという“家族の愛”も、練り込まれているのかも知れません。もしかしたら、この駅弁で“駅弁デビュー”を飾る、小さいお子さんへの思いも詰まった新作に、思わぬところでほろりとさせられるしんちゃんの映画が重なりました。

東武100系電車・特急スペーシア「きぬ」、東武伊勢崎線・北春日部～春日部間

漫画の舞台、埼玉・春日部市内を、東武の特急スペーシアが駆け抜けていきます。7月15日には後継車両「スペーシアX」のデビューが迫り、世代交代も進みます。また、伊勢崎線と野田線が交差する、街の玄関・春日部駅では、高架化工事も行われています。「クレヨンしんちゃんのお弁当」は、秋田・大曲駅では週末に販売。東京・新大阪・京都駅では毎日販売中。駅弁をきっかけにゆかりの街を訪ねる旅に出てみるのも面白そうです。