北海道の“周遊”気分が楽しめる、札幌の新作駅弁とは?

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

北海道周遊おにぎり弁当

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本州ではまだまだ残暑が厳しい9月。しかし、北海道では、確実に秋が感じられるようになる時期です。夏休みも終わり、アクティブシニア向けのフリーきっぷも登場して、鉄道で北海道を巡ってみたいと思われる方も多いことでしょう。そんな道内各地へ向かう特急の起点・札幌駅には、北海道の“周遊”気分が楽しめる新作駅弁が登場しています。

キハ261系気動車・特急「北斗」、函館本線・苗穂~白石間

キハ261系気動車・特急「北斗」、函館本線・苗穂~白石間

北海道の行政・経済・文化の中心都市・札幌。札幌駅からは、北海道の各地に向けて、特急列車が運行されています。函館へ「北斗」、室蘭へ「すずらん」、旭川へ「ライラック」「カムイ」、釧路へ「おおぞら」、帯広へ「とかち」、網走へ「オホーツク」、稚内へは「宗谷」。北海道の気動車特急はキハ261系、電車特急は789系にほぼ集約されてきましたが、一部列車では、1990年代に登場したキハ283系気動車・785系電車の活躍が続きます。

北海道周遊おにぎり弁当

北海道周遊おにぎり弁当

そんな北海道各地を走る特急列車の写真が掛け紙となった駅弁が、今年(2023年)7月21日から、札幌駅立売商会の売店で販売されています。その名も「北海道周遊おにぎり弁当」(1200円)。掛け紙は日替わりで6種類。どの掛け紙になるかは、その日の運次第。この日は、キハ261系気動車の「はまなす編成」が掛け紙でした。この車両は2日から、函館と札幌の間を倶知安・小樽経由で結ぶ臨時特急「ニセコ」号としても活躍しています。

北海道周遊おにぎり弁当

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【おしながき】
・道産鮭おにぎり(いくらのせ)
・知床とりめしおにぎり
・ザンギ
・帆立の照り焼き
・アスパラベーコン巻き
・道産牛の冷しゃぶサラダ ブロッコリー
・小松菜のおひたし
・ポテトサラダ
・とうもろこし
・漬物
・柳もち

北海道周遊おにぎり弁当

北海道周遊おにぎり弁当

鮭ととりめしの2つの味のおにぎりが楽しめる「北海道周遊おにぎり弁当」。札幌駅立売商会によりますと、この春、限定で販売されたキハ183系気動車のラストラン記念駅弁と札幌おにぎり弁当という2つの駅弁をベースに、北海道の幸をたっぷり詰め込んだ駅弁として、夏の行楽シーズンに合わせ新たに発売したそう。ザンギ、アスパラガス、とうもろこしなど北海道らしい食材はもちろん、札幌駅名物・柳もちも入って、食べ応えも十分です。

DE10形ディーゼル機関車+510系客車・「くしろ湿原ノロッコ」号、釧網本線・塘路駅

DE10形ディーゼル機関車+510系客車・「くしろ湿原ノロッコ」号、釧網本線・塘路駅

札幌周辺の旅も楽しいものですが、一層、北海道らしさを感じるのなら、道東、道北へも足を伸ばしたいもの。北海道の空気を肌で感じられる列車といえば、やはり「ノロッコ」号。今シーズン、富良野線(旭川・美瑛~富良野間)では、週末を中心に9月下旬ごろまで、釧網本線(釧路~塘路間)では、平日も含めて10月中旬まで運行予定です。新幹線や特急と駅弁を組み合わせて、存分に北海道の鉄道で“周遊”を楽しみたいものです。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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