駅弁もローカル線も、隈なく楽しみたい「兵庫県」の旅!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

ひょうご玉手箱弁当

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瀬戸内海と日本海に面し、淡路島という大きな島も持つ兵庫県。この兵庫県をエリアに現在、開催されている観光キャンペーンが、「兵庫デスティネーションキャンペーン」です。これに合わせた各種駅弁には、1年前から登場しているものもあり、現在も継続して販売されています。姫路の駅弁屋さんが製造する駅弁には、夏に嬉しい播州名物のあの食材がサラダに姿を変えて入っていました。

キハ189系気動車・特急「はまかぜ」、播但線・寺前~長谷間

キハ189系気動車・特急「はまかぜ」、播但線・寺前~長谷間

JRグループと自治体によって現在開催されている「兵庫デスティネーションキャンペーン」。兵庫県内の“鉄道旅”が改めて注目されています。大阪~鳥取間を播但線経由で結ぶ特急「はまかぜ」は途中、三ノ宮・神戸・明石・姫路・福崎・寺前・生野・竹田・和田山・八鹿・江原・豊岡・城崎温泉・竹野・香住・浜坂・岩美の順に停車。岩美以外はすべて「兵庫県」の駅で、摂津・播磨・但馬の各地域を隈なく巡るのにふさわしい特急列車です。

ひょうご玉手箱弁当

ひょうご玉手箱弁当

この観光キャンペーンに先駆けて、昨年(2022年)から、姫路を拠点に駅弁を製造する「まねき食品」が手掛けているのが、「ひょうご玉手箱弁当」(1280円)です。ちょっぴり、中味が見えるパッケージになっており、メインのご飯は、姫路駅のえきそばの出汁で炊き上げたご飯に但馬牛を載せた但馬牛めしと、瀬戸内真蛸のちらし寿司という2つの味が楽しめるようになっています。

ひょうご玉手箱弁当

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【おしながき】
・但馬牛めし(えきそばのだし飯使用)
・瀬戸内真蛸のちらし寿司
・揖保乃糸素麺サラダバジル風味
・淡路鶏の味噌焼き
・淡路玉ねぎの素焼き
・相生 深山農園 椎茸のカレーパン粉焼き
・煮物(姫路城型人参煮、ふき、高野豆腐)
・金平ごぼう
・大根と人参のなます ブロッコリートッピング

ひょうご玉手箱弁当

ひょうご玉手箱弁当

2つのご飯に加え、さまざまなおかずが楽しめる「ひょうご玉手箱弁当」ですが、魅かれるのはサラダ風に仕上げられた播州の特産・手延べそうめん揖保乃糸! 小麦を使った食材は、冷めても美味しいを基本とする駅弁には厳しいものですが、この形なら、時間が経っても美味しくいただくことができます。また、相生の農園で作られた肉厚な椎茸を、カレーパン粉と焼き上げて、スパイシーで食欲をそそるおかずに仕上げているのも嬉しいですね。

103系電車・普通列車、播但線・溝口~福崎間

103系電車・普通列車、播但線・溝口~福崎間

さまざまな鉄道が走る兵庫県内ですが、JR線のうち、播但線(姫路~寺前間)、加古川線(加古川~西脇市間)では、いまも国鉄生まれの103系電車が、現役で活躍しています。外観はともに大きくリニューアルを受けていますが、走り出せば懐かしい昭和の通勤電車の音が、令和の世に大きく響き渡ります。また、但馬地方では朱色の気動車も健在です。兵庫県では、ローカル線の普通列車の旅も楽しみたいものです。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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