神戸の老舗駅弁屋さんが、学生たちと作った兵庫県の魅力いっぱいの「いなり寿司」駅弁とは?

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

#まるっとひょうご五国いなり

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JRグループと自治体がタッグを組んで、いま兵庫県で開催されている「兵庫デスティネーションキャンペーン」。駅弁業界では、兵庫県の老舗駅弁屋さん2社が、それぞれ学生とコラボレーションする形で新作駅弁を開発しました。一体、どのような新作ができたのか? まずは、神戸の駅弁屋さんが作った、「いなり寿司」の駅弁をいただいてみました。

N700S新幹線電車「のぞみ」、山陽新幹線・岡山~相生間

N700S新幹線電車「のぞみ」、山陽新幹線・岡山~相生間

最高時速300kmで日本の東西を結ぶ新幹線「のぞみ」号。兵庫県内の山陽新幹線には、新神戸、西明石、姫路、相生の4駅があります。現在は新神戸に全ての列車が停まり、姫路にも一部の「のぞみ・みずほ」が停車。また、西明石、相生の2駅は「ひかり・こだま」が中心に停まります。ただ、兵庫に新幹線駅があるのは、旧・摂津と播磨の2ヵ国です。これに丹波、但馬、淡路が加わり、瀬戸内海と日本海に面した希少な県となっています。

#まるっとひょうご五国いなり

#まるっとひょうご五国いなり

「兵庫テロワール旅 私の感動、その先へ。」がキャッチコピーの兵庫デスティネーションキャンペーン。テロワールとは「土地の個性」を意味する言葉だそうです。この展開に合わせ、神戸を拠点に駅弁を製造する淡路屋が、兵庫県内の甲南大学・関西国際大学の学生とタッグを組んで、7月1日から発売したのが「#まるっとひょうご五国いなり」(1200円)。摂津、播磨、淡路、但馬、丹波の“五国”が誇る美味しいものが満載のいなり寿司です。

#まるっとひょうご五国いなり

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【おしながき】
・摂津国「神戸いなり」……神戸牛使用
・播磨国「明石いなり」……明石だこ使用
・淡路国「淡路いなり」……玉ねぎ使用
・但馬国「香住いなり」……香住ガニ使用
・丹波国「丹波いなり」……丹波黒豆使用
・みたらしだんご……うすくちしょうゆ発祥の地・龍野の醤油使用

#まるっとひょうご五国いなり

#まるっとひょうご五国いなり

ふたを開けると、彩りが華やかで、見ただけでワクワクするいなり寿司が5つ現れました。それぞれ、兵庫五国の特産品である神戸牛、明石だこ、玉ねぎ、香住がに、丹波黒豆を使ったユニークな味わいが口のなかに広がります。デザートに兵庫の醤油を使ったみたらしだんごが入ったのも珍しいところ。SDGsを考慮して木製の容器などを使い、丹波篠山の間伐材を使ったオリジナルの割り箸でいただくことができるのも嬉しいですね。

289系電車・特急「こうのとり」、福知山線・生瀬~宝塚間

289系電車・特急「こうのとり」、福知山線・生瀬~宝塚間

兵庫県の丹波・但馬エリアへのアクセスを担うのが、福知山線の特急「こうのとり」です。一部編成は、大河ドラマ放映後も明智光秀ゆかりのラッピングが施されて活躍しています。列車名の由来となった「コウノトリの郷公園」(豊岡市)を訪ねるもよし、城崎や湯村の温泉で癒されるもよし、蕎麦が美味しい出石(いずし)の城下町を訪ねるのも楽しいひととき。瀬戸内も日本海も兵庫県をまるっと巡って、さまざまな魅力を感じてみてはいかがでしょうか。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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