航空・旅行アナリストの鳥海高太朗氏が9月27日、ニッポン放送「辛坊治郎 ズーム そこまで言うか!」に出演。インターネットの旅行サイトで予約した宿や航空券のトラブルに関する相談が増えていることついて、背景として海外系の予約サイトや偽サイトの存在を指摘した。
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※イメージ
国民生活センターは20日、インターネットで予約したホテルや、航空券のトラブルに関する相談が増えているとして、注意喚起を実施している。新型コロナの感染拡大に伴う制限がなくなり、旅行をする機会が増えたことで相談も増え、今年7月時点で前年より840件増えている。
鳥海)ネット予約した海外旅行で、現地に着いてみると予約した宿がなかったというトラブルはしばしばありました。しかし今回のトラブルは、ネット予約した日本の国内旅行で、現地に行ってみると宿がなかったというものです。
典型的なケースとして、サーフィンで有名な千葉県一宮町の海辺にある1棟貸しの新築コテージのトラブルがあります。ある民泊予約サイトで登録、販売していたのですが、写真を悪用され、誰かに別のサイトで販売されてしまったんです。しかも、通常価格だと1泊7万円前後するところを約半額の3万円台前半で販売されていました。つまり、偽サイトです。予約した大学生が現地へ行ってみると、住所も違っていて、古民家しかなかったそうです。
日本国内の宿で、こうしたトラブルが起きたため、ニュースで大きく取り上げられています。日本の旅行会社や旅行予約サイトで物件がなかったなんてことは、あり得ないですよね。日本の旅行業法は厳しいですし、宿泊施設には登録番号があり、書類を提出したうえで初めて登録することができます。しかし、海外系の旅行予約サイトは写真や情報だけで登録が許されてしまいます。一宮町のケースは、こうした仕組みを悪用されてしまったということです。