駅弁マーク35年の「ひっぱりだこ飯」で、増量されたものとは?
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「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。
最近、ゴジラの新作映画が話題ですね。このゴジラと組んで快進撃が始まったのが、平成が生んだ名物駅弁の1つ、蛸壺型の容器でおなじみの「ひっぱりだこ飯」です。2023年は、プロ野球・阪神タイガースの「アレ」が決まるのに合わせて記念バージョンを期間限定発売するなど、毎月のように新たな壺が登場しています。コレクターの“ツボ”も突いた最近の「ひっぱりだこ飯」のなかから、いくつかいただいてみました。
2024年春に行われるJR各社のダイヤ改正の概要が発表されました。東海道・山陽新幹線で目を引いたのは、上り最終・最速列車「のぞみ64号」の博多駅発車時刻が、1分繰り下がり「午後7時ちょうど」となったところ。午後7時に博多を出ても、その日のうちに東京まで新幹線で行ける時代になったんですね。また、岡山駅、西明石駅への下り新幹線最終列車の東京駅発車時刻も繰り下がり、首都圏での滞在時間延長が図られます。
(参考)JR西日本ニュースリリース(2023年12月15日分)
西明石駅への最終新幹線の繰り下げは、東京駅を午後8時54分に発車する姫路行「のぞみ95号」が西明石駅に停車することによって実現します。そんな西明石の名物駅弁「ひっぱりだこ飯」は、今季もさまざまなコラボバージョンが登場。11月には駅弁マーク制定35周年を記念した「駅弁マークのひっぱりだこ飯」(1380円)が発売されました。掛け紙も駅弁マークをそのまま掛け紙にしたようなデザインに仕上げられています。
【おしながき】
・味付けご飯(醤油味)
・たこの旨煮
・穴子のしぐれ煮
・たこ天
・錦糸玉子
・煮物(筍、椎茸、人参)
・菜の花醤油漬け
製造する淡路屋によると、蛸壺をイメージした陶器製の容器は、掛け紙のデザインを引き立たせるように白色にしたとのこと。最近はコラボする相手によって、さまざまなカラーの壺が登場しており、コレクターの心をくすぐる仕掛けが感じられます。ちなみにコチラ、メインのたこの旨煮が通常より増量されており、食べ応えが増しているのも特筆すべき点。また、駅弁マーク35周年の記念しおりも、全国の他の記念駅弁と違った形になっています。
来年(2024年)春のダイヤ改正では、コロナ禍明けの旅行需要の回復に伴って、減便されていた特急列車が復活したり、増発されるケースも多いようです。そのなかで、約30年にわたって、京都~鳥取・倉吉間(智頭急行線経由)で運行されてきた特急「スーパーはくと」では、毎日8往復の運行となる一方、5往復は大阪発着となることも発表されました。北陸新幹線敦賀開業とともに行われる来年春のダイヤ改正、今後、徐々に注目を浴びそうです。
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連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/