日本の駅弁業者も、台鉄と「友好協定」締結!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】
「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。

台鉄友好協定締結記念ひっぱりだこ飯(日本版)

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近年、日本の鉄道事業者と台湾の鉄道が「姉妹提携」や「友好協定」を結びましたという話題がしばしば聞かれます。そのなかで今月(12月)は、日本の駅弁業者も台湾の鉄道と「友好協定」を締結。その記念駅弁が、現在数量限定で販売されています。

923形新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」、山陽新幹線・岡山~相生間

923形新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」、山陽新幹線・岡山~相生間

923形新幹線電気軌道総合試験車「ドクターイエロー」が、山陽新幹線を駆け抜けていきます。「ドクターイエロー」は、平成11(1999)年から営業運転を開始した700系新幹線電車をベースに作られています。青と白の16両編成の700系は、すでに引退していますが、山陽新幹線の他、700系をベースに開発された九州新幹線800系新幹線電車や台湾高速鉄道の700T型電車はいまも現役で活躍しています。

台鉄友好協定締結記念ひっぱりだこ飯(日本版)

台鉄友好協定締結記念ひっぱりだこ飯(日本版)

日本と台湾の鉄道はさまざまな形で結びつきが強く見られますが、近年は台湾鉄路管理局(台鉄)と姉妹提携や友好提携を結ぶ鉄道事業者などが増えています。12月8日には、神戸を拠点に駅弁を製造している株式会社淡路屋が、台鉄との間で駅弁事業者同士の国際的な友好協定を締結しました。これを記念した「台鉄友好協定締結記念ひっぱりだこ飯」(日本版は1380円)が販売されています。

台鉄友好協定締結記念ひっぱりだこ飯(日本版)

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【おしながき】
・白飯
・真だこの旨煮
・魯肉(台湾風肉そぼろ)
・台湾産メンマ
・菜の花ごま油和え
・錦糸玉子
・椎茸煮
・人参煮
・イカ団子

台鉄友好協定締結記念ひっぱりだこ飯(日本版)

台鉄友好協定締結記念ひっぱりだこ飯(日本版)

「台鉄友好協定締結記念ひっぱりだこ飯」は、日本と台湾双方で、掛け紙・容器などは共通として発売されました。台湾では12月8~14日の間、子だこの旨煮や帆立などを入れた日本らしさを楽しめる蛸壺弁当として販売。日本では1万個・関西限定で、通常のひっぱりだこ飯に台湾風の魯肉を加えて、白飯、菜の花はごま油和えにするなど、台湾を感じられるひっぱりだこ飯に仕上げたといいます。

323系電車・普通列車、大阪環状線・大阪駅

323系電車・普通列車、大阪環状線・大阪駅

鉄道事業者同士だけでなく、台鉄との「姉妹駅」も多く存在します。東海道本線や大阪環状線の列車が行き交うJR大阪駅は、平成27(2015)年に駅およびその周辺に商業施設が集中し、他の交通機関との結節点だけでなく社会経済の中心となっているということで、台鉄・台北駅と姉妹駅協定を結びました。日本と自由や民主主義など基本的な価値観を共有する台湾だけに、より理解を深めていきたいものです。

(参考)JR西日本ニュースリリースほか

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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