『ゴールデンカムイ』山﨑賢人主演、超絶サバイバル・バトルの幕が開ける!

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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1157回】

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X(トーキョー シネマ クラウド エックス)」。

今回は、1月19日から公開の『ゴールデンカムイ』と『みなに幸あれ』をご紹介します。

『ゴールデンカムイ』

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映画館で観たい!『ゴールデンカムイ』 ~アイヌの埋蔵金を争奪せよ!

2014年の連載開始以来、ファンから熱烈な支持を集めてきた野田サトルの人気コミック『ゴールデンカムイ』が、ついに実写映画化。

北の大地・北海道を舞台に、一癖も二癖もある魅力的なキャラクターたちがアイヌ埋蔵金の争奪戦を繰り広げるサバイバル・アクション。

冒険あり、グルメあり、そしてもちろん“変顔”あり! 2024年幕開けを飾るエンターテインメント超大作が、スクリーンを彩ります。

『ゴールデンカムイ』

『ゴールデンカムイ』

『ゴールデンカムイ』のあらすじ

激動の明治末期。日露戦争において、その鬼神のごとき戦いぶりから“不死身の杉元”の異名をとった元軍人・杉元佐一。

彼は一攫千金を狙おうと、北海道で砂金採集に明け暮れていたところ、アイヌ民族から奪われた金塊の噂を耳にする。金塊を奪った“のっぺら坊”と呼ばれる男は、その隠しどころを暗号にした刺青を24人の囚人の身体に彫って、彼らを脱獄させたというのだ。

杉元はアイヌの少女・アシㇼパと共に、埋蔵金の在りかを示す“刺青人皮(いれずみにんぴ)”を探すことに。しかし、大日本帝国陸軍“第七師団”の鶴見篤四郎中尉、戊辰戦争で戦死したとされていた新撰組の土方歳三も、自らの野望実現のために金塊を追い求めていた……。

『ゴールデンカムイ』

『ゴールデンカムイ』

『ゴールデンカムイ』のみどころ

主人公・杉元佐一を演じたのは、山﨑賢人。

筋肉だけで約10kg増量して挑んだ本作。鋼の肉体と類まれな身体能力を生かした超絶アクションには、ただただ驚愕するばかり。野生のヒグマとの対決もスリル満点。必見です。

そして、杉元の相棒となるアイヌの少女・アシㇼパ役に抜擢されたのは、注目の新進女優・山田杏奈。

弓を引く姿は英姿颯爽として美しく、原作でもおなじみの“変顔”はとてもチャーミング。アシㇼパが持つ神秘性さえも感じられる好演をみせています。

共演には、眞栄田郷敦、矢本悠馬、工藤阿須加、栁俊太郎、大谷亮平、玉木宏、舘ひろしなど、個性豊かなメンバーが大集結。“脇キャラ不在”と言われる『ゴールデンカムイ』にふさわしい、スクリーン狭しとも言える活躍ぶりは痛快ですよ。

『ゴールデンカムイ』

『ゴールデンカムイ』

「原作を映像で忠実に再現する」というコンセプトどおり、細やかな部分まで丁寧につくられた本作。特に原作の要とも言える北海道、特にアイヌ文化については、この映画を通じて知ることになる人も多いのではないでしょうか。

アイヌ文化発祥の地である北海道・二風谷に制作されたアシㇼパが暮らす集落や室内の装飾などは、じっくりとご覧いただきたいところです。

壮大な原作ものが、ややもすれば陥ってしまいがちな、駆け足でお届けするダイジェスト版のようになってしまうこともなく、本作『ゴールデンカムイ』においては、アクションパートもドラマパートもしっかりと“魅せる”ことで、原作へのリスペクトが随所に感じられる一作となりました。熱い血がたぎる戦いを是非、スクリーンで。

(※アシリパの「リ」は小文字が正式表記)

『みなに幸あれ』

『みなに幸あれ』

コチラも映画館で観たい!『みなに幸あれ』 ~人間の存在自体を揺るがす恐怖が迫り来る

田舎に住む祖父母に会いに行った、看護学生の孫娘。家族水入らずの幸せな時間を過ごしているが、孫娘はどうにも落ち着かない。祖父母の家には、“何か”がいる。やがて彼女は、得体の知れない恐怖に追い込まれていく……。

一般公募のフィルムコンペティション「第1回日本ホラー映画大賞」で大賞を受賞。下津優太監督の商業映画監督デビュー作であり、ジャパニーズ・ホラーの名手・清水崇が総合プロデュースを務めた『みなに幸あれ』。

不気味すぎる。そしてシュールすぎる。それなのに、スクリーンから目が離せない! これまでの常識からかけ離れた新感覚ホラーを、いまこそ体感して。

『ゴールデンカムイ』

『ゴールデンカムイ』

『ゴールデンカムイ』

全国東宝系にて公開中
出演:山﨑賢人、山田杏奈、眞栄田郷敦、工藤阿須加、栁俊太郎、泉澤祐希、矢本悠馬、大谷亮平、勝矢、高畑充希、木場勝己、大方斐紗子、秋辺デボ、マキタスポーツ、井浦新、玉木宏、舘ひろし

原作:野田サトル「ゴールデンカムイ」(集英社ヤングジャンプ コミックス刊)
監督:久保茂昭
脚本:黒岩勉
音楽:やまだ豊
主題歌:ACIDMAN「輝けるもの」(ユニバーサル ミュージック)
アイヌ語・文化監修:中川裕、秋辺デボ
製作幹事:WOWOW・集英社
制作プロダクション:CREDEUS
配給:東宝
(C)野田サトル/集英社 (C)2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

公式サイト https://kamuy-movie.com/

『みなに幸あれ』

『みなに幸あれ』

『みなに幸あれ』

2024年1月19日(金)からヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
出演:古川琴音、松大航也、犬山良子、西田優史、吉村志保、橋本和雄、野瀬恵子、有福正志
原案・監督:下津優太
総合プロデュース:清水崇
脚本:角田ルミ
音楽:香田悠真
主題歌:「Endless Etude(BEST WISHES TO ALL ver.)」Base Ball Bear
配給:KADOKAWA
制作:ブースタープロジェクト
製作:KADOKAWA、ムービーウォーカー、PEEK A BOO
(C)2023「みなに幸あれ」製作委員会

公式サイト https://movies.kadokawa.co.jp/minasachi/

連載情報

Tokyo cinema cloud X

シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。

著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/

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