日本相撲協会監修の「ちゃんこ駅弁」をいただいてみた!
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「駅弁」食べ歩き20年・5000個の放送作家・ライター望月が、自分の足で現地へ足を運びながら名作・新作合わせて、「いま味わうべき駅弁」をご紹介します。
現在、国技館で開催されている大相撲一月場所。相撲部屋の食事といえば「ちゃんこ」です。じつは昨年(2023年)の秋から、ちゃんこをモチーフとした「駅弁」が登場しています。しかも、日本相撲協会が監修を務めた本格派。いったい、どんな駅弁なのか、いただいてみました。
総武線の黄色い電車が、国技館を横に見ながら隅田川を渡っていきます。国技館で行われている大相撲一月場所も、優勝争いが気になるころです。相撲にはあまり詳しくない筆者ですが、ただお一人、握手をしたことがある力士(経験者)が、引退して間もない第58代横綱・千代の富士(当時は九重親方)です。横綱の手というものはこんなにも大きく、そして思いのほか、柔らかかった感触は、いまも忘れられません。
かつて、房総方面の特急・急行の始発駅だった両国駅。いまはすっかり“相撲のまち”の玄関口にふさわしい装いとなりました。相撲部屋の料理といえば、やはり「ちゃんこ鍋」。これにちなんで、日本相撲協会が監修を務め、神戸を拠点とする淡路屋が手掛けた加熱式駅弁「元祖ちゃんこ弁当」が、2023年秋に登場しました。現在は「元祖牛ちゃんこ弁当 親方編」と「元祖鶏ちゃんこ弁当 関取編」(各1480円)の2種類が販売されています。
【おしながき】
・味付き飯
・鶏肉煮
・鶏つくね
・うずら卵煮
・うす揚げ煮
・煮物(玉ねぎ、にら、椎茸、人参)
・柚子果皮
淡路屋によると、国内の人出が戻り、海外からの観光客が増えているこの機会に、国技の伝統「大相撲」と日本の伝統「駅弁」のコラボによって「これぞ日本」という駅弁を開発したと言います。今回は鶏ちゃんこ鍋の「関取編」をいただいてみました。古くから鶏肉は勝負事に際して(鶏は2本足で立つことにちなんで)手をつかない(負けない)と言われ、験担ぎに使われてきたと言います。ふたを開けると柚子の香りが食欲をそそってくれます。
国技館で行われている大相撲一月場所が終わると、次の本場所は、大阪で開催される大相撲三月場所となります。ちなみに淡路屋の「元祖ちゃんこ弁当」は、関東・関西共に取り扱いがあるのだそう。果たして、今場所の賜杯の行方はどうなるのか。力と力がぶつかり合う熱い闘いを見ながら、日本相撲協会が監修する“アツアツ”の駅弁を味わってみるのも楽しいかも知れません。
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連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/