『サイレントラブ』山田涼介×浜辺美波、眩しく切ない純愛
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【Tokyo cinema cloud X by 八雲ふみね 第1158回】
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信する「Tokyo cinema cloud X（トーキョー シネマ クラウド エックス）」。
今回は、1月26日に公開された『サイレントラブ』と『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』をご紹介します。
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映画館で観たい！『サイレントラブ』 ～音楽とともに、純愛を奏でる
言葉を発することをやめた青年と、視力を失った音大生の恋模様を描いた映画『サイレントラブ』。
監督・脚本・原案を務めたのは、『ミッドナイトスワン』で日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した内田英治監督。「言葉が氾濫する時代に、極端なまでにセリフの少ない映画をつくりたい」という発想のもと、オリジナルストーリーを書き上げました。
映画音楽の巨匠・久石譲が手がけた旋律に乗せて、恋する2人の情熱が静かに紡がれていく、珠玉のラブストーリーです。
『サイレントラブ』
『サイレントラブ』のあらすじ
夢や希望を持たず、ただ漫然とした日々を過ごす青年・沢田蒼。彼は、ひとりの女性と運命的な出会いを果たす。彼女の名は、甚内美夏。不慮の事故で視力を失った、ピアニスト志望の音大生だ。
絶望の淵に追い込まれながらも、ピアニストになるという夢を諦めない美夏に心を奪われた蒼は、彼女の目となって支えようとする。
ある出来事がきっかけで声を出すことをやめてしまった蒼が、美夏に自分の気持ちを伝えられる方法は、彼女の手にそっと触れることとガムランボールの音色だけ。そんな蒼の不器用すぎる優しさが美夏に届き始めたころ、思わぬ出来事が2人に襲いかかる……。
『サイレントラブ』
『サイレントラブ』のみどころ
沢田蒼を演じたのは、話題作への出演が続く山田涼介。意外にも、恋愛映画に主演するのは本作が初めて。ヒロインを見つめる眼差しからは優しさと哀愁が漂い、新たな魅力を放っています。
そして甚内美夏を演じたのは、先日発表された「第47回日本アカデミー賞」で優秀主演女優賞と優秀助演女優賞をW受賞した浜辺美波。突然のアクシデントと向き合う女性の強さと脆さ、そして蒼への想いの深さをしなやかに体現する姿は必見です。
共演には野村周平、吉村界人、中島歩、辰巳琢郎、古田新太など実力派キャストが集結。蒼と美夏、2人のかけがえのない日々にさらなる彩りを与える好演をみせています。
『サイレントラブ』
映像と音楽が見事に融合し、どこかノスタルジックな味わいが印象的な本作。その重要なファクターとなっているのが、美夏と野村周平扮する北村が演奏するピアノ曲の数々。
リストの「愛の夢」やショパンの「ポロネーズ」、ドビュッシーの「月の光」など、誰もが耳にしたことがある名曲を通して、登場人物たちが内包する怒りや悲しみ、優しさが奏でられており、その繊細な心理描写に魂を揺さぶられる人も多いことでしょう。
2024年冬に贈る、世界でいちばん静かなラブストーリー。その恋の行方を堪能して。
『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』
コチラも映画館で観たい！『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』 ～本格ゾンビドラマシリーズ、待望の映画化
“ゴーレム”と呼ばれるゾンビに占拠された日本。噛まれたら化け物になってしまう謎の感染症・ゴーレムウイルスによって日常を奪われた人々の過酷な戦いを描いた、人気サバイバルドラマ『君と世界が終わる日に』。
シリーズ初となる劇場版が、ついにスクリーンに登場しました。
主人公・間宮響を演じるのは、もちろん竹内涼真。今作ではゴーレムウイルスのワクチン開発のために連れ去られた娘を救い出すため、仲間とともに奮闘。シリーズ最大の戦いに挑みます。
この熱量の高さこそ、「きみセカ」ワールドの醍醐味！ そのすべてを見届けろ！
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『サイレントラブ』
『サイレントラブ』
2024年1月26日（金）から全国ロードショー
出演：山田涼介、浜辺美波、野村周平、吉村界人、SWAY、中島歩、円井わん、辰巳琢郎、古田新太
原案・脚本・監督：内田英治
共同脚本：まなべゆきこ
音楽：久石譲
主題歌：「ナハトムジーク」Mrs. GREEN APPLE（ユニバーサル ミュージック／EMI Records）
制作プロダクション：アークエンタテインメント
配給：ギャガ
(C)2024「サイレントラブ」製作委員会
公式サイト https://gaga.ne.jp/silentlove/
『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』
『劇場版 君と世界が終わる日に FINAL』
2024年1月26日（金）から全国東宝系にてロードショー
出演：竹内涼真、高橋文哉、堀田真由、板垣李光人、窪塚愛流、橘優輝、吉柳咲良、須賀健太、味方良介、黒羽麻璃央、吉田鋼太郎
監督：菅原伸太郎
脚本：丑尾健太郎
音楽：植田能平、會田茂一、ノグチリョウ、Slavomir Kowalewski、A-bee
主題歌：菅田将暉「谺する」（Sony Music Labels Inc.）
挿入歌：安田レイ「Ray of Light」（Sony Music Labels Inc.）
配給：東宝
(C)2024「君と世界が終わる日に」製作委員会
公式サイト https://kimiseka-final.jp/index.html
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者：八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/
