東京・横浜から小田原、湯河原、熱海方面へのお出かけに利用する人も多い東海道線の快速「アクティー」。
普通列車と同じE231系、E233系電車による概ね毎時1本の運行。
通過駅は、辻堂、大磯、二宮、鴨宮の4駅。
東京~熱海間では1時間35~40分程度かかりますが、スムースに感じている人も多い様子。
東京からは小田原に停まる「踊り子」がない時間帯などに重宝しますよね。
その小田原から箱根登山電車で1駅・箱根板橋駅へ。
駅前湯本方面へ国道1号をバス停2つ分ほど歩いたところで、
箱根の山から流れ下ってきた早川の河原へ下ります。
すると、堰があって、早川の本流から分かれたもう1つの流れが、
小田原の市街地へ向かって流れていきます。
実はこれ「小田原用水」の取水口。
箱根駅伝のコースにもなっている国道1号からの入口には看板もあります。
戦国時代、小田原を拠点に関東を治めた北条氏の時代に作られたと伝えられる「小田原用水」。
看板には、我が国の水道施設では初期のものと控えめな表現がなされていますが、
今のところ、この「小田原用水」より古い時代の「水道」にまつわる文献は出てきていません。
つまり、今はコレが「日本最古」の水道なんです。
小田原用水は、今も小田原城のお堀の水などに使われているそう。
流域にはマップもあって、日本最古の水道に沿って歩くことも出来ます。
江戸時代ごろの「小田原用水」をレプリカで再現しているのが、幸町バス停そばにある「小田原宿なりわい交流館」。
建物の前にある水路が、当時の雰囲気を今に伝えています。
ちなみに、実際の「小田原用水」は、駅伝コースの下で暗渠になっているんだとか。
交流館ではお茶のサービスもあり、ブラブラと小田原の町を歩いた後には、ちょうどいい休憩スポットです。
そんな小田原の駅弁を手掛けるのが「東華軒」。
「東華軒」の今年出された新作が「うなぎ、金目鯛と銀鮭のあいのせ御膳」(1,100円)です。
東京でも販売されているので、目にする機会が多いかもしれません。
コチラの駅弁、今年4月に行われた国内最大級の弁当・外食の専門展「ファベックス」の
駅弁・空弁部門で優秀賞を獲得したそう。
最近は包装にも、以前はなかった「優秀賞」のプリントが施されました。
【お品書き】
ご飯(白飯、茶飯)
うなぎ
金目鯛煮付け
銀鮭西京焼き
錦糸玉子
広島菜漬け
蓮根金平
金目鯛フレーク
つぼ桜
タレ
相模湾に面した小田原らしい「東華軒」の定番「金目鯛」の煮つけに「うなぎの蒲焼」「銀鮭の西京焼」をプラス。
1つ1つの量が多くないので、いろんな味を程よいバランスでいただくことが出来てお得感もあります。
今、うなぎ自体が貴重ですので、1,000円ちょっとでうなぎの入った駅弁をいただくことが出来るのも有難い。
プチ贅沢な旅気分を、気軽に演出してくれるアイテムとして重宝かもしれません。
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
「ライター望月の駅弁膝栗毛」
(取材・文:望月崇史)
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/