瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」

孤独に耐えられなくなったとき、私が訪れるところ 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第68回

孤独に耐えられなくなったとき、私が訪れるところ 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第68回

神護寺の薬師如来は、不気味なほど力強い筋肉質の肉体を感じさせる。 その盛り上がった肉体のデフォルメといい、峻厳で暗い冷たい表情といい、 およそ如来ということばのもたらす慈悲とか愛のあたたかさは感じられない。 人間の卑小さ…

亡くなった人の霊はあなたのしあわせを祈り、あなたを守ってくれます 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第50回

亡くなった人の霊はあなたのしあわせを祈り、あなたを守ってくれます 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】第50回

お金をいくら送れば、水子の永久供養をしてあげる、などという新聞広告を見かける。 供養はお金で出来るものではない。たくさんお金を出したから仏になった人の菩提がとむらえるなら、金持ちの仏だけがあの世で安らぎ、貧乏人の仏はあの…

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第48回

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第48回

恋の情熱などやがてはさめるものなのです。かつて、今の夫と恋に落ちたときの情熱を思い出してみて下さい。あの恋がこうも色あせ、魅力を失うときが来るなど、あのとき予想したでしょうか。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 出典:『生き…

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第46回

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第46回

人を愛することは、マイナスに見えることでも、いつプラスに変化するかわかりません。 人の苦しみが思いやられる人間になっただけでも、愛の苦悩を味わわされたことは幸せなのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユーリ 出典:『生きる言葉…

亡くなった人の霊はあなたのしあわせを祈り、あなたを守ってくれます 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第43回

亡くなった人の霊はあなたのしあわせを祈り、あなたを守ってくれます 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第43回

祈りは答えを求めるものではありません。 自分を投げだし、自分を無にして、生まれたままの自分にもどることです。 我(が)を捨てさせてもらうための祈りです。 神も仏も、共に苦しみを分けもっていてくださることを感じるための、祈…

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第41回

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第41回

わたしが親しみと友情を感じるのは、迷わない女、道を誤らない女ではなく、 心に罪を感じ、過ちに傷つき、愚かな涙を流しつくしたような女です。 小説とは、そういう人たちに読まれたいために書かれるものなのです。 瀬戸内寂聴 撮影…

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