瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第39回

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第39回

もしあの人に逢わなければ、 もしあの人と結婚しなければ、 いくらあとでそう思っても、仕方がありません。 運命というのは、そういうことです。 万物流転の法則のなかでは、ひとりの人間の運命など、 目にも入らないゴミみたいなも…

亡くなった人の霊はあなたのしあわせを祈り、あなたを守ってくれます 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第36回

亡くなった人の霊はあなたのしあわせを祈り、あなたを守ってくれます 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第36回

少しずつ、少しずつ仏の世界が近づいてくるのを感じています。 死ぬまで悟りなど得られないでしょうが、それでいいのです。もう、すべてを仏のみ心のままにゆだねきっているので、気持ちはじつに楽で平安です。 なんと有り難いことでし…

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第34回

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第34回

年をとるにつれわたしは、憎しみも愛も伝えたいと思いたったときから、必ず一晩寝かせておくという生活の知恵を身につけてきました。一晩の眠りのあとで、なお、恋も憎悪も昨夜のまま燃えていれば、そこではじめてペンをとることにするの…

亡くなった人の霊はあなたのしあわせを祈り、あなたを守ってくれます 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第29回

亡くなった人の霊はあなたのしあわせを祈り、あなたを守ってくれます 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第29回

わたしたちには無数の欲望があります。煩悩が燃えたぎっています。 してはいけないとわかっていても、人のものがほしくなるし、御馳走や好物だとつい食べすぎてしまいます。 人を憎まない、ということでさえできません。 どうやら、自…

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第27回

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第27回

わたしたちは何の役にも立たないでこの世にいるはずはないのです。 子供も大人もひとりひとりに役があります。 阪神大人災に遭われたお年寄りも、 「何のために生きているのか、こんな目に遭ってまで生きていたくない」 とおっしゃい…

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第25回

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第25回

何事につけ、襲いかかる苦労を苦に病んでいては、 生きていて面白かろうはずはありません。 わたしはしなければならないと直感したら、何であってもそれを愉しいことだと信じ、やりとげるように心がけています。 多分、根が楽天的なの…

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第20回

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第20回

聖書のなかに「復習するはわれにあり」ということばがあります。 わたしはこのことばを「自業自得」とおきかえて、自分を納得させてきました。 自分で選んだことには自分で責任をとれ、という解釈です。 わたしが切羽つまったところに…

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第18回

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第18回

人間の愛とは、大体において自分本位なものです。 とくに男と女のセックスをともなう愛は、仏教では〝渇愛(かつあい)“と呼ばれます。 渇愛とは肉欲の愛。喉が渇いてたまらない感じで、飲んでも飲んでも心は乾きつづけます。 渇愛は…

亡くなった人の霊はあなたのしあわせを祈り、あなたを守ってくれます 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第15回

亡くなった人の霊はあなたのしあわせを祈り、あなたを守ってくれます 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第15回

祈るということは、自分を生まれたての赤ん坊のように無心にし、ひれ伏し、身を投げだすことです。たとえひれ伏している真上から刀を振り下ろされても悔いないという絶対の信を得るために、人は祈るのです。 瀬戸内寂聴 撮影:斉藤ユー…

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第13回

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第13回

時が癒してくれることを関西では「日にち薬」といいます。日時が薬になって、どんな悲しみも治してくれる。ほんとうにやさしく人の心を癒すのです。 悲しいときはじっとして、そのいやなときが過ぎていくのを待ってください。 瀬戸内寂…

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第11回

人は不幸を味わうほど、人の痛みに敏感になれるもの 【瀬戸内寂聴「今日を生きるための言葉」】 第11回

恋ほど、人生にとって大きな事故があるでしょうか。 それはいくら注意深く用心を重ねていても、 襲うときには必ず一方的に襲ってくるものです。 その避けがたい点では、恋は最も天災に似ているかもしれません。 瀬戸内寂聴 撮影:斉…

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