小田原駅「旨だれ炙り焼き豚とん弁当」(1,180円)~ガッツリ肉で「男のごほうび」【ライター望月の駅弁膝栗毛】

By -  公開:  更新:

E231系電車

E231系電車

東海道線の小田原~熱海間は、私が好きな路線の1つ。
早川を出て西湘バイパスの石橋IC辺りから海が見えてくると気分がアガります。
特に根府川駅の辺りは水平線までしっかり見える上、特急の通過待ちのために長めに停まる普通列車もあります。
冬場は東京5:20発の東海道線の初電で下ると、根府川あたりでちょうど日の出に。
来年元旦に運行予定の臨時列車・快速「伊東初日の出」号は、根府川駅で45分停車し、初日の出が拝めるようになっています。

根府川駅付近の車窓

根府川駅付近の車窓

今は亡き宮脇俊三先生の「最長片道切符の旅」でも「国鉄の車窓の中でも屈指のもの」と表現される東海道線の早川~根府川間。
小田原~熱海間の海を眺めると、自然と癒され、また元気になれるんですよね。
”日本三大車窓”には数えられていませんが、東京から1時間ちょっとで観られる素晴らしい車窓。
この車窓を眺めたら、真鶴の海か湯河原・熱海の温泉か、どっぷり伊豆を愉しむか。
乗ればいろんな楽しみが待っている「東海道線」です。

旨だれ炙り焼き豚とん弁当

旨だれ炙り焼き豚とん弁当

小田原駅・熱海駅の駅弁を手がけるのは「東華軒(とうかけん)」。
明治21(1888)年創業、東海道を代表する駅弁屋さんの1つです。
今の東海道線は開業当初「熱海線」として、国府津から分かれて延伸したもの。
「東華軒」は国府津・小田原での駅弁販売実績から、熱海でも駅弁を手がけています。

そんな「東華軒」の「旨だれ炙り焼き豚(とん)とん弁当」(1,180円)を手に取ってみました。

旨だれ炙り焼き豚とん弁当

旨だれ炙り焼き豚とん弁当

「旨だれ炙り焼き豚とん弁当」は9/1に発売された新作駅弁。
現在行われている「駅弁味の陣2016」のエントリー駅弁でもあります。
寒い時期に有難い、紐を引き抜いて温まる加熱式容器。
中は一面に敷き詰められた肉厚の豚バラ肉が目を引きます。
おかずは煮玉子、高菜炒めと香の物で「ごま油」が別添となっています。

旨だれ炙り焼き豚とん弁当

旨だれ炙り焼き豚とん弁当

7~8分経ってふたを開ければホカホカの湯気と共に、豚バラがたれと肉汁でキラキラに!
ボリュームにこだわっただけあって、ガッツリ肉を欲している時はたまらなそう。
最初はそのままの肉で味わってから「ごま油」でアクセントをつけていくのがいいかも。
茶飯にも肉汁がしみ込んで、食欲がそそられる男性向きの駅弁。
小田原エリアで魚に飽きたら「男のごほうび」としていただいても良さそうです。

(取材・文:望月崇史)

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

Page top