さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、6月24日から公開となる『イイネ!イイネ!イイネ!』を掘り起こします。
CKBの名曲とともに、男たちの友情物語を奏でる
ケン、ドブオ、トニーは、横浜・本牧で育った幼馴染み3人組。
ケンはクレイジーケンバンドを率いるミュージシャンに、トニーは彼らを支える敏腕マネージャーに、そしてドブオは横浜の闇の秩序を守るヤクザになっていた。
歩む道は違えど、大人になった今でも「イイネ!」を合言葉に友情を育む3人だった。ずっと夢見ていた横浜スタジアムでのコンサートが決まった日の夜、横浜の街で怪しげな中国人たちに車で連れ去られそうになった女性を助けたケンは、彼女に一目ぼれしてしまう。
久しぶりの恋、病に倒れた母、組内の内部抗争と、それぞれが人生の岐路に立っていることを実感するケン、ドブオ、トニー。しかし、子供の頃からの合言葉「イイネ!」を唱えれば、きっと人生もうまくいくはず…。
今年はバンド結成20周年、来年はデビュー20周年とアニバーサリーなタイミングを迎える、クレイジーケンバンド。
ボーカルの横山剣を中心に、カリスマ的存在感と絶対的人気を誇るバンドのメンバーが、彼らが生まれ育った横浜を舞台に大暴れ。
CKBの名曲とともに人間ドラマを繰り広げる、ゴキゲンな映画が誕生しました。
主演はもちろん、バンドの中心でもある横山剣。
映画というものは主役の佇まいが作品の色を決めると言っても過言ではありませんが、そういった意味でも彼の存在感は唯一無二。
映画全体を自分の色に染め上げているのは、さすがの一言です。
そんな横山剣とトリオを組むのが、中野英雄と伊原剛志。
さらに金子賢、菜々緒、山口智充、パンツェッタ・ジローラモ、大鶴義丹、宮川大輔、小嶋陽菜など多くの豪華ゲストが脇を固め、まるでCKBのアニバーサリーイヤーをお祝いするかのような賑やかさ。
また「生きる」や「漢江ツイスト」などCKBの代表曲のライブ映像が劇中を彩り「これぞクレイジーケンバンド!」という魅力にあふれた作品となっています。
バンドメンバーが全員本人役で出演することで生まれる、現実と虚構の狭間を行き来するようなパラレルワールド的感覚と不思議な揺らぎ。
クレイジーケンバンドだからこそ出せるオリジナリティに、思わずニヤリとしてしまうのではないでしょうか。
映画を観たなら、ソウルフルに叫びたくなるハズ。
「イイネ、イイネ、イイ〜ネ!」。
もちろん、例のポーズもバッチリ決めて、ね。
イイネ!イイネ!イイネ!
2017年6月24日からTOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー
監督:門馬直人
出演:横山剣、廣石惠一、小野瀬雅生、洞口信也、中西圭一、新宮虎児、高橋利光、河合わかば、澤野博敬、スモーキー・テツニ、ハリン、中野英雄、金子賢、山口智充、宮川大輔、阿部亮平、上松大輔、駿河太郎、野添義弘、渡辺哲、小嶋陽菜、二宮弘子、パンツェッタ・ジローラモ、大鶴義丹、菜々緒、秋吉久美子、伊原剛志、菅原愛子 ほか
©2017 『イイネ!イイネ!イイネ!』製作委員会
公式サイト http://iineiineiine.official-movie.com/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/