さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、7月14日公開の映画『銀魂』を掘り起こします。
笑って泣いて、ギャグ満載!抱腹絶倒のジャパニーズ・エンターテインメント誕生。
街には高層ビルが立ち並び、空には無数の宇宙船が飛び交う、江戸時代末期。
宇宙から襲来した“天人(あまんと)”が日本を開国。
天人の台頭と廃刀令により、かつて隆盛を極めた侍は衰退の一途をたどっていた。いまだ侍魂を堅持する少々変わった男・坂田銀時も、かつては攘夷志士として天人と最後まで戦い“白夜叉”と恐れられていたが、今では腰の刀を木刀に持ち替え、かぶき町の便利屋<万事屋(よろずや)銀ちゃん>を営む日々。
万事屋メンバーの新八、神楽と共にいがみ合いながらも家族のように暮らしていた。そんなある日、かつての同志である桂小太郎が消息不明になり、高杉晋助が挙兵し幕府の転覆を企んでいるという知らせが銀時の元に入り…。
週刊少年ジャンプで人気の空知英秋による同名コミックを実写化した映画『銀魂』。
パラレルワールドの江戸を舞台に、万事屋(よろずや)を営む“銀さん”こと坂田銀時と仲間たちの身に起きる奇想天外な騒動を描いたSF時代劇です。
この映像化不可能とまで言われた異色時代劇の完全実写化にあたり、主人公の坂田銀時を演じる小栗旬をはじめ、日本映画界の人気者たちによるオールスターキャストが実現。
万事屋メンバーの新八役を菅田将暉、神楽役を橋本環奈が演じるほか、新八の姉・妙役に長澤まさみ、攘夷浪士・桂小太郎役に岡田将生、真撰組・近藤勲役に中村勘九郎、銀時の宿敵・高杉晋助役に堂本剛と豪華キャストが集結しました。
メガホンを取ったのは、「勇者ヨシヒコ」シリーズで知られる福田雄一監督。
福田監督と言えば、そのユル〜い作風で観る者の魂を骨抜きにし、いつの間にか福田イズムの虜にしてしまう演出家。
超人気コミックの映画化だろうとビッグバジェット作品であろうとそのスタイルは変わりなく、良い意味で“大人が真剣にふざけている”感が伝わってきます。
中でも徹底的にこだわったのが、俳優たちのビジュアル。
これだけ顔が知れた俳優陣を多数起用しながら、扮装した姿を見ると一瞬誰が誰だか分からないほどの変身っぷりで、まるで空知英秋氏が描いたキャラクターがそのままスクリーンに現れたよう。
さらに、万事屋の内装やちょっとした小道具にいたるまで原作を忠実に再現。
原作ファンも納得の完成度の高さを見せています。
シリアスなシーンはばっちりキメて、おフザけシーンでは徹底的に“壊れる”。
抱腹絶倒の原作ギャグに、福田監督ならではのパロディやアドリブもてんこ盛り。
映画『銀魂』ならではのリアリズムを具現化することで完成した、ジャパニーズ・エンターテインメント超大作。
映画館で大きな声で笑って下さい!
映画『銀魂』
2017年7月14日から全国ロードショー
原作:空知英秋
脚本・監督:福田雄一
出演:小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、岡田将生、新井浩文、佐藤二朗、菜々緒 ほか
©空知英秋/集英社 ©2017 映画「銀魂」製作委員会
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/gintama-film/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/