“また”出てしまった稲田防衛大臣の不祥事【高嶋ひでたけのあさラジ】

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7/19(水)FM93AM1242ニッポン放送『高嶋ひでたけのあさラジ!』今日の聴きどころ!④

2月15日の防衛省緊急会議で協議
7:18~やじうまニュースネットワーク:コメンテーター鈴木哲夫(ジャーナリスト)

稲田朋美

【稲田朋美防衛大臣九州豪雨被災地視察】被災地を訪れ自衛隊員を激励する稲田朋美防衛大臣=14日午後、福岡県朝倉市内 写真提供:産経新聞社

稲田防衛大臣が日報保管の事実を非公表という方針を伝えられ了承

南スーダンでの国連PKO部隊の日報を廃棄したとしながら陸上自衛隊が保管していた問題で、稲田防衛大臣が今年2月に行われた防衛省最高幹部による緊急会議で「保管の事実を非公表とする」という方針を伝えられ了承していたことが判りました。防衛省と自衛隊の組織的隠蔽を容認した形で、責任問題に発展するのは確実です。

この問題は南スーダンの首都ジュバで大規模な戦闘が起きた去年7月に、現地のPKO部隊が作った日報の情報公開請求を防衛省が去年10月に受理したものなのですね。
12月の始めに陸上自衛隊は「廃棄済みだ」ということで防衛省は不開示の決定をしたのですが、12月の下旬に統合幕僚幹部に電子データで保管されていたことが分かり、今年2月に公開、3月には陸上自衛隊内部にもデータが残っていたことが分かりました。稲田防衛大臣は3月の国会の中ではこの隠蔽行為の報告を受けていないのかという問いに対して「報告はされなかった」と否定しました。

ところが複数の関係者によりますと、その1ヶ月前の2月15日に緊急会議が防衛省で開かれて、稲田防衛大臣や黒田防衛事務次官らが出席し、廃棄済みだとした日報が陸上自衛隊に電子データで残っていたことが協議されました。ここで「隊員個人が収集した物で、公文書には当たらないだろう」ということで、事実を公表する必要は無いという方針を決定して、稲田大臣も異議を唱えず了承したということなのですね。
こうした事実関係に対して稲田大臣は「ご指摘のような事実はありません」と書面で回答しております。

“また”出てしまった稲田防衛大臣の不祥事 “安倍一強”で危機管理が緩んできた

高嶋)鈴木さん、どうですか?

鈴木)“また”出ましたっていう話でしょうね。まあ大臣自身は「自分が了承したようなことは無い」と否定をしているということですが、今回の支持率の低下の負のキーマンは稲田さんですよね。それが決定的にここへ来てまたこういう話が出て来るというのは非常に政権にとってはマイナスであると。
自民党の若い議員や中堅の議員とよく話しますけど「とにかく稲田さんは内閣改造の前に切ってくれ」という人が多いですよ。改造で替えるということは責任を問わないことになるじゃないですか。だから改造の前に切って、防衛大臣だけは選考して、そしてそのままその人を継続して任命するというくらいのことをやってくれと言う人は多いですよね。

高嶋)変なことを言いますが、この頃こういう文書が「本当は無い」と言っていたのが後で出て来る、こういう話は昔からあったような気がするのですよ。要するに本能的に都合の悪いものは隠すというのがありますから。だけどこの頃はそういうのが後でボロボロ出て来てしまって、もうコテンパンにいじめられてどうしようもなくなって謝らなくてはいけなくなる。これは何か昔と組織のスクラムというようなものが緩んでいるのではないですか?

鈴木)僕はやはり危機管理だと思います。失敗したらどうリカバリーするか、これが安倍さんの最初の頃は出来ていたのですよね。だけど“安倍一強”になってくるとその辺が甘くなってきた気がします。だから今ずっと出ているいろんな問題全部がそうじゃないですか。フォローが上手くできていない。つまり危機管理が緩んでできていない。

高嶋)確かに稲田さんは踏んだり蹴ったりですね。

高嶋ひでたけのあさラジ!
FM93AM1242ニッポン放送 月~金 6:00~8:00

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