ハムの記録は奈良時代から!?【鈴木杏樹のいってらっしゃい】
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その昔、まだ狩りが盛んだった時代に、獲物を塩漬けにすると、長く保存出来ることを当時の人達は知っていたそうです。
これがハムの始まりだそうです。
奈良時代に“乾燥したお肉”や“塩漬けにしたお肉”が作られていたことが記録に残っていますが、仏教が伝わって盛んになると、公にお肉を食べることは禁じられていました。
そのため、現在のようなハムが登場したのは江戸時代の終わり頃で、長崎にあったオランダ人のための施設で作られて、食べられていたそうです。
その後、1872年(明治5年)に、長崎の片岡伊右衛門(かたおか・いえもん)さんという方がアメリカ人から『骨付きハム』の作り方を教わって、ハムの製造を始めた・・という記録が残されています。
1878年(明治11年)に開催された『パリ万国博覧会』に日本人の手によって作られたハムが出品されています。
ところが当時、ハムは高級品だったので、一部の人しか食べられなかったそうです。
例えば大正時代の頃、ハム1本のお値段は米俵一俵と同じ位で、当時の公務員の初任給の約1/3だったそうです。
これだけでも、ハムがいかに高級品だったのか分かりますよネ。
現在のようにハムが一般的になったのは、昭和30年代になってからです。
そのため、ある程度の年齢以上の方の場合、特に丸々1本のハムは“高級品”のイメージが強くて、贈り物として利用されることが多かったそうです。
ハムを頂いた方も当然のことながら、とても喜ばれたそうです。
(2017/8/1放送分より)
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