まさかの『折り紙の自動販売機』
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『折り紙の自動販売機』は、愛媛県内子町(うちこちょう)にあります日用雑貨のお店、『岡野商店』の店先に置かれてあります。『紙風船』や『手裏剣』といった折り紙が全部で10種類以上、販売されています。お値段は1つ10円から50円です。
この自販機の中の折り紙は全て、このお店を経営されている岡野千鶴(ちづる)さんが、おひとりで作っているそうです。この『千鶴』という名前から、よく“折り紙に縁があるお名前ですネ”と言われるそうです。
『岡野商店』があります内子町は江戸時代から“手すきの和紙”の産業で栄えてきたそうです。そんな和紙の文化の魅力を伝えるため、毎年1回、和紙を使った作品の展覧会が行われているそうです。その展覧会用に岡野千鶴さんも、作品を頼まれて以来、折り紙を折るようになったそうです。
そんな折り紙を、自販機で売るようになったキッカケですが、元々、その自販機はタバコ用だったそうです。ところが2008年に、タバコを買う方が“成人”だと識別するためのICカード『taspo(タスポ)』の読み取り機能を備えた自販機の設置が義務付けられました。そうなると、新しくタバコの自販機を買い替えることになりますが、採算が合わない・・と、タバコと同じ大きさの透明な容器に折り紙を入れて、タバコの代わりに売り始めたそうです。
お問い合わせ
日用雑貨店『岡野商店』
愛媛県喜多郡内子町(きたぐん・うちこちょう)平岡甲1555-3
TEL:0893-44-2556
■杏樹の感想
私は水曜日の『オールナイトニッポンMUSIC10』のパーソナリティを担当させて頂いていますが、その放送を録音したCDを毎回、スタッフの方から頂きます。その方は背が高くて体格も良い方ですが、見かけによらず(失礼!)手先がとても器用で、CDと一緒に必ず折り鶴など折り紙を添えて下さるんです。そのちょっとした心遣いが嬉しいこともあって、今回『折り紙』をテーマにしました。
私もロンドンに滞在していた頃、ガムの銀紙で鶴を折るとお友達などが凄く驚いて、喜んでいた思い出があります。
日本のある小学校で、毎日のように千羽鶴を折ってそれを廊下の中央に貼ったところ、それを踏まないようにと走ったり、ふざけたりしなくなり、右側通行で歩くようになったそうです。
折り紙には様々な魅力や力がありますネ。
(2017/9/1放送分より)
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