【ライター望月の駅弁膝栗毛】
今年(2017年)10月で開館10周年を迎えた大宮の「鉄道博物館」。
この10周年を記念して10/1~30の間に来館した皆さんによって行われた「鉄道博物館人気車両投票」で、おなじみの「0系新幹線」が見事1位に輝いたそうです。
やっぱり世代を超えてみんな大好きな“団子っ鼻”の新幹線!
「鉄道博物館」では現在、JR 発足30 周年記念展「進化・深感・新幹線」も開催されています。
0系新幹線に最も似合う駅弁といえば、東京駅を代表する駅弁の1つ「チキン弁当」でしょう。
それというのも「チキン弁当」は、0系のデビュー、昭和39(1964)年10月の東海道新幹線開業に合わせて誕生した駅弁なんです。
現在、この復刻バージョンが、東日本エリアで行われている「駅弁味の陣2017」に合わせて、NRE大増によって「復刻版 チキン弁当」(960円)として東京駅などで販売されています。
昭和39年の発売から最初の10年間は、二段重ねの駅弁だったという「チキン弁当」。
唐揚げとポテトチップスが載った上皿を外すと、下からいい匂いのトマト風味ライスが現れます。
こういったエピソードがかなり詳しく記された「チキン弁当の歴史」が小さなしおりとして添えられており、コレを入手できるだけでも、復刻版をゲットする価値があるというものです。
最初は、幕の内弁当(150円)よりも高価な「200円」の駅弁だったんですね!
私自身はこのタイプの「チキン弁当」には間に合わなかった世代ですが、やはり小さい頃、東京から帰る時の駅弁として「チキン弁当」を食べた記憶が甦ります。
なお、「復刻チキン弁当」の販売は、11/30までの期間限定。
団子っ鼻の新幹線に揺られた旅を思い浮かべながら、今だけの懐かしい「復刻チキン弁当」を、楽しんでみてはいかがでしょうか?
ちなみに私が好きな「鉄道博物館」の収蔵車両は、何と言っても181系電車!
小学1年の夏休みだった新幹線開業直前の昭和57(1982)年8月、私も在来線特急の「とき」で、上野から小出まで、181系に乗車することが出来たのです。
上越新幹線開業から35年を迎えますが、これは「こだま形」の引退からも35年ということ。
0系新幹線の礎を築いた名車・181系電車にもしっかりと想いを馳せたい、平成29年の初冬です。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/