札幌駅「海鮮ぜいたく寿司」(1,400円)~安全に撮る北海道の列車②(北広島市役所編)

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

キハ183系 特急 北斗

キハ183系・特急「北斗」、千歳線・上野幌~北広島間

北海道でも段々と置き換えが進んでいる「国鉄形車両」。
キハ183系気動車が使われる函館~札幌間の特急「北斗」もだんだんと数を減らしており、現在(2017年)の定期列車では、3往復を残すのみとなっています。
そんなキハ183系を、真冬でもぬくぬくした所で、甘いものを食べて、のんびりしながら、しっかりとカメラに収めることが出来る「ぜいたく」な公共スポットがあるんです。

北広島市役所

北広島市役所

その場所とは、北海道の「北広島市役所」。
今年(2017年)5月に新庁舎になったばかりという、まだピカピカの建物です。
北広島市役所へは、JR千歳線・北広島駅から札幌方面へ線路伝いに歩いて10分ほど。
しかも、この道が昭和48(1973)年まで使われていたという千歳線・旧線の跡なんですね。
プチ“廃線探訪”を楽しみながら、市役所へ行けるというのも何とも「ぜいたく」!

北広島市役所 5階 展望ロビー

北広島市役所5階・展望ロビー

市役所が見えてきたら、廃線跡から右へ分かれて下ります。
市庁舎1階からエレベーターで一気に5階へ上ると、そこには「展望ロビー」が広がっています。
実はこの場所、平日の10:00~16:00の間、一般の方にも開放され、自由に寛ぐことが出来ます。
しかもロビーには、あの北海道を代表する銘菓の会社による「ISHIYA CAFE」が!!
暖房バッチリの空間でぬくぬくしながらチョコレートパフェでも頬張っていると、やってくるのは?

キハ283系 特急 スーパーおおぞら

キハ283系・特急「スーパーおおぞら」、千歳線・上野幌~北広島間

キハ283系・特急「スーパーおおぞら」釧路行!
千歳線は、函館方面だけでなく、帯広・釧路方面へ向かう特急列車もやってくるのです。
その意味では、キハ183系、キハ281系、キハ283系、キハ261系と、北海道の特急形気動車は
ほぼこの場所でコンプリート出来る有難い場所。
これに、室蘭行の電車特急「すずらん」も加わりますから、列車のラインナップも「ぜいたく」です。

733系 快速 エアポート

733系・快速「エアポート」、千歳線・上野幌~北広島間

その中で最もやって来るのが、札幌と新千歳空港の連絡を担う快速「エアポート」。
日中は、上下線共に15分間隔で列車がやってきます。
しかも、北広島駅の発車時刻が、札幌方面行が5.20.35.50分、空港行が7.22.37.52分ですので、列車が定刻通りなら、北広島市役所付近ですれ違う可能性が高いといえましょう。
タイミングが合えば、721系・733系、2種類のエアポートを「ぜいたく」に収められるかも!?

海鮮ぜいたく寿司

海鮮ぜいたく寿司

ということで、今回は札幌の一番「ぜいたく」な駅弁をご紹介。
札幌駅立売商会(弁菜亭)」が手掛ける、その名も「海鮮ぜいたく寿司」(1,400円)です。
数多くある札幌駅弁の中でも、最高価格帯に位置する駅弁。
包装も黒を基調にカニが描かれた高級感あるものとなっており、札幌の海鮮系駅弁の“決定版”ともいえるものなんですね。

海鮮ぜいたく寿司

海鮮ぜいたく寿司

・酢飯(北海道産米使用)
・かに酢漬け(タラバガニ足・ズワイガニフレーク)
・いくら醤油漬け
・蒸しうに
・ボイル帆立
・トラウトサーモン酢漬け ほか

海鮮ぜいたく寿司

海鮮ぜいたく寿司

タラバガニの足、蒸しうに、いくらの醤油漬けをメインに、帆立やサーモンが脇を固めるという、確かに「ぜいたく」な駅弁。
快速「エアポート」の4号車(指定席)で“出張族”と思しき方の会話で、「ご飯、時間無いからコンビニでいいか」なぁんて話をしているのを聞くと、「あゝ、人生勿体ないことしてるなぁ」と思います。
せめて空港までの37分、ちょっとは北海道らしく「ぜいたく」をすべきでしょう!
北海道の駅弁は1,000円台前半でも、しっかりと海鮮を食べさせてくれるのです。

721系 快速 エアポート

721系・快速「エアポート」、千歳線・上野幌~北広島間

そして平日の日中、飛行機までの時間がもうチョットあったら、快速「エアポート」も停まる北広島で途中下車して、市役所の5階で「鉄分補給」。
冬の間、雪の多い時期は、屋内からとなりそうですが、気候のいい時期、天気が良ければ、展望ロビーから外のテラスへ出ることもできるようになっています。
北広島~新千歳空港間はちょうど20分。
飛行機に乗る直前まで、たっぷり北海道の鉄道を満喫できる「北広島市役所」です。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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