イヌの進化には人間あり 古くから続く相棒の歴史
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イヌは外敵からご主人を守ろうとする、とても忠実な動物です。そのため、古くから人間と共に生活しています。そんなイヌですが、オオカミが進化したものされています。DNAで調べてみると、イヌとオオカミはとても近い関係で人間がオオカミを家畜として飼い始めたことで、イヌへと進化したものと考えられています。その時期ですが、少なくとも2万年から3万年前だそうです。
昨年11月、サウジアラビアの砂漠地帯で、イヌの姿を彫った『レリーフ』が発見されました。現在のところ、8,000年前のものではないか? と推測されていて、もし事実ならば世界最古のものだそうです。レリーフに描かれたイヌの多くは、弓矢を持った人間と紐で繋がっていて、さらに1匹1匹のイヌの体の模様や、オス・メスの違いなどがキチンと表現されているそうです。
そして、イヌが野生の『ロバ』や『ガゼル』といった動物に噛み付いている様子から、この時代から既にイヌが狩りの時に一緒に活動していたことになります。
レリーフに描かれたイヌですが、中型で耳が立っていて、尻尾がクルンとしていることから、『カナーンドッグ』という種類のイヌではないか・・・と見られています。この『カナーンドッグ』は、現在のイスラエルとヨルダン辺りの『カナーン』と呼ばれた地域が発祥・・・と言われていて、現在もイスラエルでは、とても人気が高いそうです。
飼い主の家族の言うことには、とても素直に従って、さらに子どもに対しては、深い愛情を示して、優しく接してくれる性格だそうです。
(2018/1/3放送分より)
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