“犬猿の仲”になったイヌとサルの由来はなんと元旦の挨拶から
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『犬猿の仲』の成り立ち
『十二支』が関係
『犬猿の仲』という言葉があります。これは“何かつけていがみ合う、仲が悪いこと”という意味です。
どうしてイヌとサルは仲が悪くなったのでしょうか? これには十二支が関係しているそうです。
もとは仲が良かった!?
十二支の動物の順番は、元旦に神様の所に挨拶に来た順番だと言われています。
サルは9番目、イヌは11番目に神様の所に来ました。
この時、イヌとサルは一緒に出発するほど仲が良かったそうです。
ところが真剣に歩いているうちに、いつしかお互いに競争心が湧き上がってきて、先を争うようになりました。
さらに途中の丸太の橋で、お互い先に渡ろうとした結果、一緒に川に落ちてしまったこともあって、言い争いが続きました。
十二支で鳥がサルとイヌに挟まれたワケ
それを見て“まぁまぁ、とにかく一刻も早く神様の所に行きましょう”と、仲裁に入ったのが鳥でした。
そうやって何とか神様の所に着きましたが、順番は『サル』『鳥』『イヌ』と、鳥がサルとイヌに挟まれた形になったそうです。
これが由来だとすると、『犬猿の仲』とは“ただ仲が悪い”ではなくて“最初は仲が良かったけれども、何かのキッカケで悪くなった”とも言えるそうです。
犬とサルが桃太郎のお供になったのは…
サルとイヌは物語『桃太郎』では、キジと一緒に桃太郎のお供として、鬼ヶ島へ行きましたよネ。
“鬼が出入りする”と言われる方角のことを『鬼門(きもん)』といいますが、東北の方角で、十二支にあてはめると『丑寅(うしとら)』。“陰と陽”に例えるなら『陰』なります。
これと逆の方角、『陽』にあたるのが南西の『未申(ひつじさる)』で、そこに並んでいる動物が『ヒツジ』『サル』『鳥』『イヌ』です。
この中から“ヒツジはか弱い動物だから”ということで外されて、残りの三匹が選ばれた・・・というわけです。
(2018/1/2放送分より)
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