スティーヴン・キング初の本格派アクション!『ダークタワー』
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【しゃベルシネマ by 八雲ふみね・第345回】
さぁ、開演のベルが鳴りました。
支配人の八雲ふみねです。
シネマアナリストの八雲ふみねが、観ると誰かにしゃベリたくなるような映画たちをご紹介する「しゃベルシネマ」。
今回は、1月27日公開の『ダークタワー』を掘り起こします。
スティーヴン・キングの集大成ベストセラーが完全映画化
スティーヴン・キング原作の映画と言えば、『IT/イット“それ”が見えたら、終わり』の世界的な大ヒットが記憶に新しいところ。ベストセラーを連発し数々の映画化作品で観客を魅了してきたキング映画初の本格派アクション大作が公開となります。
ニューヨークで暮らす少年ジェイクは、毎夜同じ夢にうなされていた。その不思議な夢に導かれるように、時空を超え荒廃した異世界へと迷い込んでしまう。そこで出会ったのが凄腕の拳銃使い、ガンスリンガーのローランド。彼は現実世界と“中間世界”と呼ばれる異世界、ふたつの世界のバランスを保つ塔“ダークタワー”の最後の守護者であり、タワーを破壊しようとする黒衣の男・ウォルターを倒すために旅を続けていた。
やがてジェイクはローランドとウォルターの戦いに巻き込まれていく…。
ローランド役にイドリス・エルバ、そしてウォルター役にはマシュー・マコノヒー。名優ふたりによるダイナミックなバトルシーンからは、一瞬たりとも目が離せません。また物語の鍵を握るジェイクを演じるトム・テイラーの瞳の美しさも印象的です。
メガホンを取ったのは、ニコライ・アーセル監督。『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』で一躍注目を集めたデンマーク出身の監督で、持ち前の映像美で映像化不可能とまで言われた次元を超えたストーリーを鮮やかに描いています。
1970年代から30年もの歳月をかけて完成させた、スティーヴン・キングの作家人生の集大成ともいえる「ダークタワー」シリーズを実写映画化するにあたり、当初キングは「この作品は映画化させない」と公言していたとか。しかしシリーズが完結するとともに状況は一変、J・J・エイブラムス監督にわずか19ドルで映像化権を譲渡したのだそう。
その後、紆余曲折を経て完成することになった、手に汗を握るスペクタクルな映像を是非大きなスクリーンで堪能して。
ダークタワー
2018年1月27日から全国ロードショー
原作:スティーヴン・キング
監督:ニコライ・アーセル
出演:イドリス・エルバ、マシュー・マコノヒー、トム・テイラー、キム・スヒョン ほか
公式サイト http://www.dark-tower.jp/
連載情報
Tokyo cinema cloud X
シネマアナリストの八雲ふみねが、いま、観るべき映画を発信。
著者:八雲ふみね
映画コメンテーター・DJ・エッセイストとして、TV・ラジオ・雑誌など各種メディアで活躍中。機転の利いた分かりやすいトークで、アーティスト、俳優、タレントまでジャンルを問わず相手の魅力を最大限に引き出す話術が好評で、絶大な信頼を得ている。初日舞台挨拶・完成披露試写会・来日プレミア・トークショーなどの映画関連イベントの他にも、企業系イベントにて司会を務めることも多数。トークと執筆の両方をこなせる映画コメンテーター・パーソナリティ。
八雲ふみね 公式サイト http://yakumox.com/