松阪駅「元祖特撰牛肉弁当(発売開始60周年記念掛け紙)」(1,350円)~駅弁で懐かしいブルートレインの記憶が甦る!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

松阪駅「元祖特撰牛肉弁当(発売開始60周年記念掛け紙)」(1,350円)~駅弁で懐かしいブルートレインの記憶が甦る!

キハ85系気動車・特急「(ワイドビュー)南紀」、関西本線・八田~春田間

名古屋と紀伊半島の新宮・紀伊勝浦を結ぶ特急「(ワイドビュー)南紀」号。
通常は今年で登場から30年の節目を迎えるJR東海の元祖ワイドビュー特急・キハ85系気動車の4両編成で運行されています。
いまでは紀勢本線の津~新宮間を走る唯一の定期特急列車ですが、かつて国鉄時代は、紀勢本線をブルートレインが走っていたこともあるんです。

松阪駅「元祖特撰牛肉弁当(発売開始60周年記念掛け紙)」(1,350円)~駅弁で懐かしいブルートレインの記憶が甦る!

元祖特撰牛肉弁当(発売開始60周年記念掛け紙)

列車の名は、東京~紀伊勝浦間を走っていた寝台特急「紀伊」。
東京~名古屋間は、「出雲2・3号」などと併結されて運行されていました。
そんな歴史を思い起こさせてくれる駅弁が、去年(2018年)の年末から登場しています。
松阪駅弁「あら竹」の「元祖特撰牛肉弁当」(1,350円)発売開始60周年記念掛け紙に、昔のDF50形ディーゼル機関車に牽引された「紀伊」の写真が使われているんです。

松阪駅「元祖特撰牛肉弁当(発売開始60周年記念掛け紙)」(1,350円)~駅弁で懐かしいブルートレインの記憶が甦る!

元祖特撰牛肉弁当(発売開始60周年記念掛け紙)

昭和34(1959)年の紀勢本線全通と共に誕生した「あら竹」の「元祖特撰牛肉弁当」。
2010年代に入ってからは通常版のほか、既に20作以上も、紀勢本線沿線の鉄道写真などを使った、特別限定版「鉄道掛け紙シリーズ」が発売されて来ました。
第22弾となる今回は、およそ40年前に、紀勢本線・紀伊長島駅で撮影されたというDF50形ディーゼル機関車が牽引する14系客車「紀伊」の写真が使われています。

松阪駅「元祖特撰牛肉弁当(発売開始60周年記念掛け紙)」(1,350円)~駅弁で懐かしいブルートレインの記憶が甦る!

元祖特撰牛肉弁当

ふたを開ければ、もちろん60年前からの伝統を受け継ぐ「元祖特撰牛肉弁当」。
網焼きされた地元の国産黒毛和牛に絡められているたれの香りが食欲をそそります。
昨日(1/22)まで開催された京王百貨店の「第54回・元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」にも輸送駅弁で登場、根強いファンに支えられ、連日、完売していたそうです。
ちなみに、上蓋裏側のあいさつ文も、60周年バージョンになっているので要チェック!

松阪駅「元祖特撰牛肉弁当(発売開始60周年記念掛け紙)」(1,350円)~駅弁で懐かしいブルートレインの記憶が甦る!

DD51形ディーゼル機関車牽引・貨物列車、関西本線・八田~春田間

今回の60周年記念掛け紙には、DF50形「紀伊」に加えて、紀勢本線内で撮影された「DD51形ディーゼル機関車・重連貨物」バージョンもあります。
紀勢本線の貨物列車は無くなってだいぶ経ちますが、関西本線名古屋近郊では、いまや希少なDD51形ディーゼル機関車で運行される貨物列車があります。
訪れた日は去年(2018年)、「山陰本線」を走った1802号機が牽引。
昭和がますます遠くなるなか、これもまた記憶に残したい景色の1つかもしれません。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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