【ライター望月の駅弁膝栗毛】
首都圏の在来線特急では、いち早く全車指定席となった常磐線の「ひたち」「ときわ」。
えきねっとのチケットレスサービスなら、紙のきっぷの受け取りの必要がなく、乗車変更も何度もできるので、一度慣れてしまえば使いやすいもの。
ランプで隣席に人が来ないかどうか、事前に分かるのも思いのほか嬉しく、そして何より、着席保証されているので、確実に「駅弁」をいただくことができるのが有難いものです。
そんな常磐線特急「ひたち」「ときわ」のお供といってもいい、水戸駅の駅弁屋さん「しまだフーズ」も、京王百貨店新宿店で開催中の「第54回・元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」に出店しています。
今回は対決企画「新作ブランド牛肉対決」の一角として、昨年に続いて、地元・常陸牛を使った新作「常陸牛厚切りカルビ焼肉弁当」(1,600円)を引っ提げて、参戦しています。
【おしながき】
・常陸牛そぼろご飯
・常陸牛カルビ焼肉
・玉子焼き
・小松菜のナムル(茨城県産)
・梅れんこん
ブース内で焼き上げられた茨城のブランド牛「常陸牛」の厚切りカルビ肉。
その下からは、同じく常陸牛のそぼろをのせた味付けご飯が顔をのぞかせました。
これに茨城県産小松菜のナムルやレンコンなど、茨城らしいおかずが添えられています。
「しまだフーズ」によると、今回、こだわったのは弁当の「バランス」なんだそう。
カルビが柔らかく、こってりし過ぎない上品な仕上がりに好印象。
常陸牛のそぼろと合わせて、程よいバランスでいただくことができます。
「常陸牛厚切りカルビ焼肉弁当」は、今後、特急「ひたち」の車内販売や、水戸周辺での販売も予定しているとのこと。
茨城というと、最近は“水戸はダメだ”“魅力度最下位”といったワードが独り歩きしている感がありますが、この常陸牛はもっともっと自慢していい特産品。
一度いただけば、きっと「水戸だっていいじゃないか!」と感じることができるでしょう。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/