新潟駅「えび千両ちらし」(1380円)~京王百貨店新宿店・第54回「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」見どころ(2)

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

 

新潟駅「えび千両ちらし」(1380円)~京王百貨店新宿店・第54回「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」見どころ(2)

京王8000系電車・特急新宿行、京王電鉄京王線・桜上水~下高井戸間

特急から各駅停車まで、京王線の主力として活躍する8000系電車。
平成4(1992)年のデビューといいますから、まさに平成の京王線を代表する車両です。
私が初めて乗ったのは、京王沿線にあるM大学の受験帰りだったと記憶しています。
残念ながら、この大学にはご縁が無かったのですが、この仕事になってから、八幡山の「大宅壮一文庫」へ通う際などに、とてもお世話になっている車両です。

 

新潟駅「えび千両ちらし」(1380円)~京王百貨店新宿店・第54回「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」見どころ(2)

京王百貨店新宿店・河野孝彦統括マネージャー

そんな京王線のターミナル・新宿駅にある、京王百貨店新宿店の年明けを飾る恒例催事「第54回・元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」が1月22日(火)まで開催されています。
ちょうど、今日(1/15)が折り返し点。
じつは京王の駅弁大会は、会期の半分で駅弁屋さんが若干入れ替わります。
京王百貨店の河野統括マネージャーに伺う、今回の駅弁大会の見どころの中にも、きょうまで出店される駅弁屋さんがありました。

(第54回・元祖有名駅弁と全国うまいもの大会)
https://www.keionet.com/info/shinjuku/ekiben2019/index.html

新潟駅「えび千両ちらし」(1380円)~京王百貨店新宿店・第54回「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」見どころ(2)

新発田三新軒ブース

―今回、出店していただくにあたって、ご苦労された駅弁屋さんはありますか?

やっぱり「えび千両ちらし」の「新発田(しばた)三新軒」さんですね。
まず、駅弁を作るのに手間がかかるということ。
加えて、職人さんも少ないそうで、百貨店でやるのも初めてということもあって、話し合いに話し合いを重ねまして、やっと出店していただくことが出来ました。
今回、実現した実演駅弁の中では、特に嬉しい駅弁の1つです。
さすがに2週間は厳しいので、1月15日(火曜日)まで1週間の実演となります。

(参考)1月16日以降の会期中、「えび千両ちらし」は輸送駅弁として販売されます。

新潟駅「えび千両ちらし」(1380円)~京王百貨店新宿店・第54回「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」見どころ(2)

高崎弁当ブース

―ほかに1週目のみの、実演駅弁はありますか?

こちらも苦労して、3年越しくらいで交渉を重ねて出店していただいた駅弁屋さんですが、高崎駅「高崎弁当」の「上州の朝がゆ」(450円)ですね。
以前、「だるま弁当」でご出店いただいたことはあるんですが、じつは会場アンケートでも、「上州の朝がゆ」が食べたい駅弁の上位に入る人気でした。
450円という価格、限定300食ということで、ぜひお求めになっていただきたい駅弁です。

※望月からの参考
「上州の朝がゆ」は通常、東京からでは始発の新幹線(6:08発「とき301号」)で行かないと入手は不可能なことが多いので、今日までのチャンスをぜひ有効に活用したいもの。

(高崎弁当)
http://www.takaben.co.jp/

 

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高崎弁当ブース

―今回、ココを楽しんでくださいというポイントを教えて下さい?

全国およそ300の駅弁が、実演と輸送で勢ぞろいしています。
54年間続いている伝統の催事ですので、ぜひ1度と云わず、何度でも足を運んでいただけたらと思います。

(京王百貨店新宿店・河野孝彦統括マネージャー、インタビュー終わり)

 

新潟駅「えび千両ちらし」(1380円)~京王百貨店新宿店・第54回「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」見どころ(2)

えび千両ちらし

改めて私自身、「駅弁大会」には2つの楽しみ方があるように思います。
1つは、「食材そのもの」を楽しむということ。
その意味では、現地の人・水などで作っている輸送駅弁には大いに意義があります。
もう1つは、「駅弁に携わる人とのふれあい」を楽しむということ。
じつは京王の実演販売では、駅弁屋さんのトップや料理責任者の方など、駅弁の最前線に立つ方が、実際に調理を手掛けていることがよくあるんです。

 

新潟駅「えび千両ちらし」(1380円)~京王百貨店新宿店・第54回「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」見どころ(2)

えび千両ちらし

この「えび千両ちらし」も、最近は首都圏の主要駅でも気軽に買える駅弁の1つですが、京王の実演販売では、実際に新発田三新軒の方がお見えになっていました。
実演販売は駅弁を作っている方の顔が見える一方、駅弁をいただいている私たちの声を作り手の皆さんに届けることが出来る貴重な機会でもあります。
その意味では、ブースに並んで弁当を買う場合、“地元っぽい”方とおしゃべりするのも、駅弁大会、ひいては駅弁の楽しみ方の1つではないかと思います。

 

新潟駅「えび千両ちらし」(1380円)~京王百貨店新宿店・第54回「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」見どころ(2)

えび千両ちらし

東日本エリアの“大人の休日”駅弁の1つとして企画され、2017年の「駅弁味の陣」で、見事、最優秀賞の「駅弁大将軍」に輝いた「えび千両ちらし」(1380円)。
厚焼き玉子の下にうなぎ、こはだ、イカ、えびと4つのねたが隠れていて、酢飯ととろろ昆布がその美味しさを引き立てることで有名な駅弁です。
掛け紙が絵はがきになっているのも特徴で、著名人にもファンが多い駅弁です。

 

新潟駅「えび千両ちらし」(1380円)~京王百貨店新宿店・第54回「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」見どころ(2)

E2系新幹線電車「とき」、上越新幹線・高崎~上毛高原間

まず、駅弁大会に足しげく通っていただいたら、次は現地へと足を伸ばしたいもの。
駅弁屋さんが様々なご苦労をされて、東京にお店を出される背景には、何とかして地元を盛り上げたいという強い思いがあります。
さあ、このほかにも食べてみたい駅弁はいっぱい!
1月22日の会期中、新作・定番取り揃えて、まだまだ注目していきますよ!

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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