小樽駅「百花繚乱 いくら華吹雪」(1,580円)~駅弁大会の「チラシ」に載りきれない隠れ実力派駅弁!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

小樽駅「百花繚乱 いくら華吹雪」(1,580円)~駅弁大会の「チラシ」に載りきれない隠れ実力派駅弁!

733系電車・普通列車、函館本線・朝里~銭函間

鉛色の空の下、石狩湾から激しく打ち付ける白波。
そのなか、粉雪を舞い上げてJR北海道の普通列車が駆け抜けていきます。
海辺の厳しい自然環境でも、電化設備が維持され、定刻通りにやって来る列車。
鉄道のある当たり前の日常こそ、しっかりと守りたいものです。
そして、「駅弁」のある鉄道風景も…。

小樽駅「百花繚乱 いくら華吹雪」(1,580円)~駅弁大会の「チラシ」に載りきれない隠れ実力派駅弁!

京王百貨店新宿店

駅弁の甲子園ともいわれる、京王百貨店新宿店の「第54回・元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」も残すところ2日となりました。
この駅弁大会を巡るのに欠かせないのが、公式サイトにもアップされている「チラシ」。
でも、じつは各駅弁屋さんのブースや輸送駅弁を観察していると、チラシには載りきれない「隠れ駅弁」が随所にあるんです。

小樽駅「百花繚乱 いくら華吹雪」(1,580円)~駅弁大会の「チラシ」に載りきれない隠れ実力派駅弁!

百花繚乱 いくら華吹雪

そんな駅弁の1つを、「小樽駅構内立売商会」のブースで見つけました。
その名も「百花繚乱 いくら華吹雪」(1,580円)!
チラシには、小樽を代表する駅弁「海の輝き」が載っていますが、この駅弁は未掲載。
「小樽駅構内立売商会」によりますと、この駅弁は「海の輝き」の姉妹品で、平成27(2015)年の京王の駅弁大会で登場、小樽駅では事前予約で購入できるそうです。

小樽駅「百花繚乱 いくら華吹雪」(1,580円)~駅弁大会の「チラシ」に載りきれない隠れ実力派駅弁!

百花繚乱 いくら華吹雪

【おしながき】
・酢飯
・いくら
・本ズワイガニ
・厚焼き玉子
・椎茸煮
・青しその実
・赤かぶ漬け

小樽駅「百花繚乱 いくら華吹雪」(1,580円)~駅弁大会の「チラシ」に載りきれない隠れ実力派駅弁!

百花繚乱 いくら華吹雪

さすが、催事では百戦錬磨の北海道の駅弁屋さん、まさに百花繚乱の美しい彩り!
「海の輝き」はうにを使うこともあり、少し濃厚な味付けとなってしまうため、さっぱりとした口当たりを好む方のために、ズワイガニを使った姉妹品を作ったのだそうです。
確かに心地よいサッパリ感で、酸味、塩味、甘味のバランスがよく、箸が進みます。
「海の輝き」同様、見た目の華やかさだけでなく、味も実力派の駅弁です。

小樽駅「百花繚乱 いくら華吹雪」(1,580円)~駅弁大会の「チラシ」に載りきれない隠れ実力派駅弁!

733系電車・普通列車、函館本線・朝里~銭函間

「小樽駅構内立売商会」によると、平成のはじめ頃には、小樽の駅弁が途切れそうになったこともあったそうですが、平成5(1993)年に京王の駅弁大会で販売した「北海手綱」の大ヒットで、地元販売に加え、多くの北海道物産展にも出店するようになったと言います。
今回は平成最後の駅弁大会に合わせ、久しぶりに「北海手綱」も販売されています。
駅弁大会は、地域の駅弁屋さんを支える存在でもあるのです。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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