電車のレールに砂利が敷き詰められている理由

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「ハロー千葉」では、千葉のイベント情報に合わせて耳より情報を紹介する。今回は、小湊鉄道から「里山トロッコ列車」の話題だ。


私たちが使う多くの電車のレールには、よく砂利が敷き詰められていますよね。
通勤の際、毎朝目にするという方もいるかと思います。しかし、なぜ砂利が敷いてあるのか疑問に思ったことはないでしょうか?

実はこの砂利、いろいろな役割を担っています。
例えばレールには等間隔に設置された「枕木」があり、レールが歪まないよう固定する役割を担っています。砂利には、この枕木を沈ませないようにする役割があるのです。

また、砂利には騒音・振動を和らげる効果もあります。砂利と砂利の間にある隙間がクッションとなり、騒音や振動を吸収してくれるのです。
コンクリートでも枕木の固定はできますが、このクッションの役割が砂利より劣るのだそうです。

ただ、砂利の隙間が詰まって来ると、せっかくのクッション効果が下がってしまうのでメンテナンスが必要です。
定期的にドリルのような機械で砂利をかき混ぜ、改めて隙間を作るのだそうです。
地下鉄ではこのメンテナンス作業が難しいため、コンクリートでレールを固定しています。地下なので騒音に気を遣う必要がないことも理由の1つだとか。

砂利は雨が降ったときも水はけがよく、排水が簡単です。また、土などと比べた場合、雑草の育成を防止しやすく、余計なメンテナンスも発生しにくいのです。

ただし、積雪の多い地域などでは、車両から落ちた雪や氷の塊が砂利を跳ね上げ、窓が割れてしまうこともあるそうです。
電車の通っている場所によって、臨機応変にアイデアが盛り込まれているのですね。


冬の間、運行をお休みしている小湊鉄道「里山トロッコ列車」が、いよいよ3月16日(土)から定期運行を再開します。
通常の運行に加え、夜にお酒を飲みながら里山を旅する人気「夜トロッコ」、略して“ヨルトロ”や、体験付きの“ゼントロ”、そして、イルミネーションクルーズなど特別企画も予定されています。

「里山トロッコ列車」は、窓ガラスがないオープンタイプの展望車が特長の観光列車。2015年11月の導入以降、春から年末までの間に里山の案内役を務め、多くの観光客に楽しまれています。
乗車するには通常運賃のほか、500円の整理券が必要です。

運行日は小湊鉄道ホームページで公開中。
整理券の申し込みはインターネットか、お電話で。座席の指定はできません。
お問い合わせは、小湊鉄道「里山トロッコ」係、0436-23-5584 までお願いします。

里山トロッコ列車
運行:3月16日(土)より開始
電話:0436-23-5584
受付時間:10時~16時
※発売の締切は、ご乗車日の2日前16時となります。
詳しくはこちら

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