電車のレールに砂利が敷き詰められている理由
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線路に砂利が敷いてあるのはなぜ? 線路に砂利がある理由を解説
「ハロー千葉」では、千葉のイベント情報にあわせて耳より情報を紹介する。今回は「線路に砂利がある理由」と、小湊鉄道から「里山トロッコ列車」の話題だ。
私たちが使う多くの電車のレールには、よく砂利が敷き詰められていますよね。
通勤の際、毎朝目にするという方もいるかと思います。しかし、なぜ砂利が敷いてあるのか疑問に思ったことはないでしょうか?
実は線路の砂利は、いろいろな役割を担っています。
線路に砂利が敷いてある理由とは?
線路に砂利が敷いてある理由①:枕木の移動や沈み込みを防ぐため
線路に砂利が敷いてある理由の1つ目は、枕木の移動や沈み込みを防ぐためです。
レールには等間隔に設置された枕木があり、レールが歪まないよう固定する役割を担っています。砂利には、この枕木が移動したり沈んだりするのを防ぐ役割があるのです。
線路に砂利が敷いてある理由②:クッション効果で、騒音や振動を和らげるため
線路に砂利が敷いてある理由の2つ目は、騒音・振動を和らげるためです。砂利と砂利の間にある隙間がクッションとなり、騒音や振動を吸収してくれるのです。
コンクリートでも枕木の固定はできますが、このクッションの役割が砂利に劣るのだそうです。
線路の砂利は定期的にメンテナンスされている
ただ、砂利同士の隙間が詰まってくると、せっかくのクッション効果が下がってしまうのでメンテナンスが必要です。
定期的にドリルのような機械で砂利をかき混ぜ、改めて隙間を作るのだそうです。
地下鉄ではこのメンテナンス作業が難しいため、コンクリートでレールを固定しています。地下なので騒音に気をつかう必要がないことも理由の1つだとか。
水はけがよく、雑草が育ちにくいのも線路の砂利のメリット
砂利は雨が降ったときも水はけがよく、排水が簡単です。また、土などと比べた場合、雑草の育成を防止しやすく、余計なメンテナンスも発生しにくいのです。
ただし、積雪の多い地域などでは、車両から落ちた雪や氷の塊が砂利を跳ね上げ窓が割れてしまうこともあるそうです。
電車の通っている場所によって、臨機応変にアイデアが盛り込まれているのですね。
まとめ ~線路に砂利がある理由は?
線路に砂利がある理由は、枕木の移動や沈み込みを防ぐためです。線路の砂利には、砂利と砂利の間にある隙間がクッションとなることで、騒音や振動を吸収する役割もあります。
水はけがよく、雑草が育ちにくいのも線路の砂利のメリットです。ただし、線路の砂利は効果を保つために定期的にメンテナンスする必要があります。
コンクリートでも枕木の固定はできますが、クッションの役割が砂利に劣ると言われています。なお、騒音に気をつかう必要のない地下鉄では砂利のメンテナンス作業が難しいため、コンクリートでレールを固定していますよ。
「里山トロッコ列車」2019年3月16日(土)より定期運航再開
“ヨルトロ”や“ゼントロ”のほか、特別企画も予定(2019年イベント終了)
冬の間、運行をお休みしている小湊鉄道「里山トロッコ列車」が、いよいよ2019年3月16日(土)から定期運行を再開します。
通常の運行に加え、夜にお酒を飲みながら里山を旅する人気「夜トロッコ」、略して“ヨルトロ”や、体験付きの“ゼントロ”、そして、イルミネーションクルーズなど特別企画も予定されています。
「里山トロッコ列車」は、窓ガラスがないオープンタイプの展望車が特長の観光列車。2015年11月の導入以降、春から年末までの間に里山の案内役を務め、多くの観光客に楽しまれています。乗車するには通常運賃のほか、500円の整理券が必要です(2019年現在)。
運行日は小湊鉄道の公式サイトで公開中。整理券の申し込みはインターネットか、お電話で。座席の指定はできません。
お問い合わせは、小湊鉄道「里山トロッコ」係、0436-23-5584 までお願いします。
里山トロッコ列車
運行:2019年3月16日(土)より開始
電話:0436-23-5584
受付時間:10時~16時
※発売の締切は、ご乗車日の2日前16時となります。
詳しくはこちら。