日本初の地図を作った僧侶・行基とは何者?
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日本で初めて地図を作ったのは、奈良時代の僧侶『行基(ぎょうき)』だと言われています。
行基さんが作られた地図は『行基図』、または『行基式日本地図』と呼ばれて、江戸時代の初期まで何百年もの長い間、大切に写し伝えられて来たそうです。
ところが、現在残っている行基が作られた地図は、東日本、または西日本の部分が大きく欠けているそうです。
そんななか2018年、広島県福山市の県立歴史博物館が、全体が残っているものとしては最も古い日本地図を確認したと発表しました。
この地図は『日本扶桑国之図(にほん・ふそうこくのず)』と呼ばれていて、14世紀中頃の室町時代のものと見られています。本州から九州のほぼ全域が記されています。
地図には国内の68の国が描かれていて、それぞれの国の名前や郡の名前、人口や寺院の数なども記されています。さらに当時は『琉球』と呼ばれていた沖縄も記されています。
その後、江戸時代後半、伊能忠敬さんが17年の年月をかけて日本中を測量して、初めて“実測による日本地図”を作りました。こうして完成した地図はとても精度が高く、ヨーロッパで高く評価されました。
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