途上国の子どもたちに給食が届く、グルメアプリ「テーブルクロス」

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黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、株式会社テーブルクロス代表取締役社長の城宝薫が出演。社会貢献型グルメアプリ「テーブルクロス」を作るまでの経緯を語った。

途上国の子どもたちに給食が届く、グルメアプリ「テーブルクロス」
黒木)今週のゲストは株式会社テーブルクロス代表取締役社長、城宝薫さんです。
城宝さんは若き起業家でいらっしゃいまして、起業したのは大学生のときです。テーブルクロスというアプリを運営していらっしゃるということですが。

城宝)このテーブルクロスというアプリは、社会貢献ができるグルメアプリです。例えば飲食店に予約をしようと思ったときに、いろいろなメディアで検索されると思いますが、同じようなメディアでテーブルクロスというアプリを立ち上げました。
このアプリから予約をすると、予約した人数分の給食が途上国の子どもたちに届くのです。普通、飲食店さんはお客様を集客するために広告費をメディアに払って広告宣伝をしますが、テーブルクロスの場合、お客様を集客するまでは無料です。お客様が集客されたら、1人につき180円の広告料をいただきます。そして、広告費の一部を途上国の子どもたちに使わせていただいて、飲食店の広告と給食支援を掛け合わせたモデルを作りました。

黒木)こういう仕組みは日本では初めてなのですか?

城宝)そうですね。ビジネスと社会貢献が交わった飲食店メディアは初めてです。私たちは大きなシステムを作って、全国の飲食店に営業をしてお客さんを集客する会社です。国内のNPO団体と提携をして、給食が配られるような仕組みをいまは取っています。

黒木)本当に給食が配られているのですか?

城宝)そうです。このNPO団体はもともと学校で文字の読み書きや社会のマナーを教えている団体なのですが、7ヵ国を対象に月約101校に給食支援として、給食を届けています。現場のスタッフさんや先生と一緒に炊き出しをしています。

黒木)ということは、テーブルクロスで飲食店を予約すれば、社会貢献になっているということですか?

城宝)はい。予約するときにはお金がかかりませんが、予約の裏側では寄付ができているような仕組みを作っています。

黒木)その仕組みは大学生のときに考えたのですね?

城宝)そうです。

黒木)どこからそのヒントが降りて来たのですか?

城宝)小学生のときにインドネシアに行ったのですが、インドネシアでストリート・チルドレンを見て、自分と同じ歳の子が、国が違うだけで食べるために働いている事実を知りました。そのときに、自分が幸せなのだということに気付いたのですが、同時に何かしたいという思いがありました。
大学時代に飲食店の広告会社のアルバイトをしたときに、お店の広告と社会貢献を組み合わせたら、あのインドネシアのストリート・チルドレンが学校に行けるのではないか、という単純なアイデアだけで、勢いで起業してしまったような感じす。

黒木)お若いのに、子供のころの志を形にして、それで本当に幸せにしているわけでしょう?

城宝)いまは22万食くらい届けられています。

黒木)有言実行というか、じっとしていられない性分なのですね。

城宝)とても大きなお金が必要でした。

黒木)最初に立ち上げるとき。

城宝)はい。立ち上げるのに1億円かかりました。それだけサポートしてくれる人と、仲間がいたからこそできているので、そこは恵まれていたと思います。

途上国の子どもたちに給食が届く、グルメアプリ「テーブルクロス」
城宝薫/株式会社テーブルクロス代表取締役社長

■1993年・東京生まれ。立教大学経済学部卒業。
■大学在学中に「株式会社テーブルクロス」を設立。途上国で見た子どもの貧困とアルバイトで知った飲食店の広告費の課題を同時に解決する「テーブルクロス」の仕組みを考案。
■飲食店の予約をすると、その人数分の給食を途上国のこどもたちに届けることができる社会貢献型グルメアプリ「テーブルクロス」を開発しリリース。
■アプリダウンロード数は現在40万件を突破。掲載飲食店も約3000店舗に拡大。累計22万食以上の給食を途上国のこどもたちに届けている。

ENEOSプレゼンツ あさナビ
FM93AM1242 ニッポン放送 月-金 6:43-6:49

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毎週月曜〜金曜 6:41 - 6:47

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毎朝、さまざまなジャンルのプロフェッショナルをお迎えして、朝の活力になるお話をうかがっていく「あさナビ」。ナビゲーター:黒木瞳

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