【ライター望月の駅弁膝栗毛】
先ごろ、東海道新幹線の米原~京都間で、次世代の「N700S」新幹線電車が最高時速360kmを達成したと伝えられました。
思い返せば、平成8(1996)年に955形新幹線試験電車(300X)が国内最高の443km/hを記録したのも、同じく米原~京都間です。
この300Xの先頭車は、名古屋の「リニア・鉄道館」と「米原駅近く」に保存されています。
米原駅は東海道新幹線と北陸本線の接続駅となっており、米原停車の「ひかり」号から金沢行の特急「しらさぎ」に乗り継いで、敦賀・福井方面へ向かう人が多く見られます。
この乗り換え客の人気を集める米原駅弁と言えば、おなじみ「井筒屋」が手掛ける個数限定の「湖北のおはなし」(1150円)かもしれません。
JR発足当初、東海道新幹線の各駅に登場した駅弁、「新幹線グルメ」の1つです。
【お品書き】
・山菜おこわ(滋賀県産近江米)
・鴨ロースト
・鶏肉 鍬焼き風
・小芋の丸煮
・田舎風こんにゃく煮
・玉子焼き
・海老豆
・ヤングコーン
・ぬた(ねぎ・お揚げ)
・漬物(梅干し、山ごぼう、赤かぶ漬け)
・飴
風呂敷に包まれた竹籠のなかから現れるのは、おこわをメインに鴨や海老豆、赤かぶ漬けをはじめとした滋賀県・湖北地方ゆかりのバラエティ豊かなおかずたち!
じつはこのおこわ、季節によって変わり、私がいただいた春バージョンは山菜おこわ。
おこわの下には桜の葉っぱが敷かれており、フワッと春らしい香りが楽しめました。
なお「井筒屋」によると、5月23日からは夏バージョンの「枝豆のおこわ」に変更されたそうですので、またいただかなくてはイケませんね!
「のぞみ」は通過してしまう米原ですが、米原停車の「ひかり」号はおよそ5分停まります。
加えて米原ひかりは名古屋~東京間をのぞみ並みの1時間44分で走破するお得な列車。
ちなみに、米原駅の在来線はJR西日本エリアとなりますので、ウェブサイトから「駅弁おとりおきサービス」で予約ができるのもありがたいところです。
午後は売切れ必至の「湖北のおはなし」ですので、確実な入手には予約がおススメです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/