沼津駅「富士宮涼風便り 富士山、夏景色」(1000円)~奇跡的な“なつぞら”と富士山!

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【ライター望月の駅弁膝栗毛】

沼津駅「富士宮涼風便り 富士山、夏景色」(1000円)~奇跡的な“なつぞら”と富士山!

211系電車・普通列車、身延線・入山瀬~竪堀間

列車の車窓から富士山が見えると、しばしばお客さんから歓声が聞こえます。
特にこれからの湿気が多い時期は、富士山が見られるだけでも奇跡的。
朝ドラの“なつぞら”で静岡出身の広瀬すずさんは毎日見られても、夏空と富士山のコラボは、そう毎日は見られません。
昨夏は朝だけ身延線にやって来る211系電車が、運よく夏富士とコラボしてくれました。

沼津駅「富士宮涼風便り 富士山、夏景色」(1000円)~奇跡的な“なつぞら”と富士山!

富士宮涼風だより 富士山、夏景色

早いもので、今年も沼津駅弁「桃中軒」の夏駅弁の時期がやってきました。
5月15日から発売されている「JA富士宮」とのコラボ駅弁、「富士宮涼風だより 富士山、夏景色」(1000円)は、早いもので4シーズン目。
静岡県富士宮市にある田貫湖から見た夏の富士山が描かれた紙蓋に、桃中軒らしく“桃色”の紐が掛けられています。

沼津駅「富士宮涼風便り 富士山、夏景色」(1000円)~奇跡的な“なつぞら”と富士山!

富士宮涼風だより 富士山、夏景色

【お品書き】
(壱の重)
・豚のキャベツ巻き揚げ マスタード風味
・富士山サーモンの南蛮漬け
・富士の鶏、野菜香り蒸し
・夏野菜の玉子焼き
・夏の炊き合せ(筍、茄子、人参、絹さや、昆布)
・富士宮産落花生入り特製ごま豆腐
(弐の重)
・枝豆ととうもろこしの混ぜご飯、茗荷の香り添え

沼津駅「富士宮涼風便り 富士山、夏景色」(1000円)~奇跡的な“なつぞら”と富士山!

富士宮涼風だより 富士山、夏景色

ご飯は夏らしく、枝豆とほのかに甘いとうもろこしを混ぜ込んだ醤油味の炊き込みご飯。
刻まれた茗荷が爽快感を演出し、あっさりとした食感に仕上がっています。
メインのおかずは、「昨シーズン」よりアレンジされ、豚のキャベツ巻き揚げになりました。
初登場となった茄子の煮物もいい食感、富士・富士宮地区名物の「茹で落花生」をザクザク刻んで混ぜ入れたという、ひと手間かかった「特製ごま豆腐」は今季も健在です。

沼津駅「富士宮涼風便り 富士山、夏景色」(1000円)~奇跡的な“なつぞら”と富士山!

田貫湖からのダイヤモンド富士(2018年撮影)

「富士山、夏景色」の上蓋に描かれている田貫湖は、ダイヤモンド富士の名所です。
例年、4月20日ごろと8月20日ごろの年2回、富士山頂から登る朝日を望めます。
風のない日なら、湖面に映った逆さ富士の上も光る「Wダイヤモンド富士」になることも!
私、2度目でダイヤモンド富士は見られましたが、残念ながら風が出てしまいました。
なお、日の出前後の田貫湖は、8月中旬でも“涼風”を通り越して、肌寒いくらいですので、風を通さない羽織るものを持っていかれることをおススメします。

連載情報

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/

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