【ライター望月の駅弁膝栗毛】
岡山と出雲市の間を結んでいる、特急「やくも」号。
途中、倉敷まで山陽本線を走って、伯備線(はくびせん)を走破。
伯耆大山(ほうき・だいせん)から山陰本線に入って、出雲市まではおよそ3時間の旅です。
国鉄形の381系電車は、昭和57(1982)年のデビュー。
昭和・平成・令和と3つの時代を駆け抜ける車両となりました。
3つの時代を駅弁で辿ることが出来るのが、岡山駅の「令和記念弁当 岡山三昧」(1280円)。
岡山駅を拠点に駅弁を手掛ける「三好野本店」が、今月5月1日から発売しました。
西日本でも“改元記念駅弁”は、山陽新幹線沿線を中心に花盛り!
このような“記念駅弁”は期間限定で販売されるのが一般的ですので、ちょうど改元のタイミングで岡山エリアを訪れたのなら、ぜひ手にしておきたいものです。
(三好野本店)
http://www.miyoshino.com/
【お品書き】
・岡山名物・祭ずし(昭和・伝統の味)
・黒毛和牛・千屋牛のしぐれ煮(平成の人気駅弁)
・国産あなごめし(令和イチオシの味)
三好野本店の令和記念駅弁は、時代で区切ったちょっと面白い切り口です。
昭和30年代からの岡山の名物駅弁・祭ずしを「昭和」。
平成の間に人気駅弁に育ってきた岡山のご当地ブランド・千屋牛の牛めしを「平成」。
そして、これから“推して”いきたい「国産あなご」を使ったあなごめしを「令和」の味と位置付けて、岡山の“定番の味”を1つの折で食べられるおトクな駅弁です。
「三好野本店」によると、この「令和記念弁当 岡山三昧」、5月20日(月)から期間限定で、山陽新幹線「のぞみ」などで行われている車内販売での取り扱いも始まったそう。
また、西日本エリアの駅弁がウェブ予約できる「駅弁おとりおきサービス」にも対応しています。
令和の時代、駅弁もまた、スマートフォンなどからの“買いやすさ”が求められる時代に入ってきているともいえましょう。
(駅弁お取りおきサービス)
https://ekiben.gr.jp/yoyaku.php
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/