【ライター望月の駅弁膝栗毛】
新緑がまぶしい初夏の鎌倉。
遠足・修学旅行シーズンを迎え、鎌倉は平日でも子供・生徒たちの声が響き渡ります。
私も初めて鎌倉を訪れたのは、この時期に行われた小学校の修学旅行でしたが、あまりに駆け足で消化不良だったので、半月後に東海道線の普通列車で再訪した記憶があります。
やっぱり鎌倉は、鉄道を使って、のんびりぶらぶらと歩いて楽しむ街ですよね。
鎌倉をはじめ、湘南・三浦・箱根・丹沢、初夏の神奈川はどこへ行っても気持ちがいいもの。
そんな神奈川の初夏の風景を思い浮かべていただく駅弁と言えば、横浜駅弁「崎陽軒」の「初夏のかながわ味わい弁当」(960円)です。
この「かながわ味わい弁当」シリーズ、以前は「春バージョン」をご紹介しましたが、4月16日からは、“初夏バージョン”が6月15日までの期間限定で販売されています。
【おしながき】
・山菜ご飯
・白飯 小田原産梅干
・三崎産マグロの生姜煮
・三浦産芽ひじきと白滝とアスパラガスの炒め煮
・小田原蒲鉾
・昔ながらのシウマイ3個
・筍煮
・あさりつみれ煮
・人参煮
・蓮根煮
・玉子焼き
・きゅうりとみょうがのしば漬け
・宇治抹茶わらびもち
「かながわ味わい弁当」は昔ながらのシウマイ、三崎産マグロ、三浦産芽ひじき、小田原蒲鉾・梅干しといったベースはそのままに、随所に旬の食材を取り入れているのが特徴です。
春からは、味付けご飯が筍から山菜へ、芽ひじきとの組み合わせがキャベツと油揚げからアスパラガスと白滝に変わった他、あさりのつみれ煮や抹茶わらび餅も登場。
1つの折で、旬と神奈川の食材をしっかり体感できる、とても嬉しい駅弁です。
海を眺めていただくもよし、みかん山を眺めていただくもよし、遠くに小さく見える富士山を眺めていただくもよし。
神奈川には、駅弁をいただくのにふさわしい風光明媚な景色があります。
海が恋しくなったら、山が恋しくなったら、温泉が恋しくなったら、駅弁片手にフラリと神奈川の鉄道旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/