【ライター望月の駅弁膝栗毛】
令和が始まって2週間、今年(2019年)、開港160周年の「横浜」にも鉄道の新時代が到来。
11月30日からJR線と相模鉄道(相鉄線)との「相互直通運転」が始まります。
相鉄・西谷駅から羽沢横浜国大駅を経由してJR線と直通、埼京線・川越方面へ。
現在は、あずき色のオール2階建て車両・215系電車などが活躍する「湘南ライナー」など、一部の列車が走る東海道貨物線が活用されることになっています。
改元を記念して、首都圏の駅弁各社でも、様々な取り組みが行われています。
なかでも、横浜駅弁「崎陽軒」では、5月1日に合わせて、「新元号記念 令和 お赤飯シウマイ弁当」(960円)を発売!(6月15日まで販売予定)
いつもの黄色い掛け紙が、赤飯らしく赤い掛け紙になって、ゴールドの「令和」の文字が入り、紅白の綴じ紐でキュッと結ばれた、とてもおめでたいシウマイ弁当となっています。
【お品書き】
・お赤飯
・昔ながらのシウマイ5個
・筍煮
・鮪の漬け焼
・かまぼこ
・玉子焼き
・鶏唐揚げ
・切り昆布
・千切り生姜
・あんず
いつもの蒸気炊飯の白いご飯が赤飯になって、別に黒ごまと白ごまが添えられた「新元号記念 令和 お赤飯シウマイ弁当」。
赤飯の“自然な赤”が醸し出す上品さが、いただく人をとても嬉しい気持ちにさせてくれます。
おかずは通常のシウマイ弁当と同じですが、ご飯だけが赤飯になっていることがかえって、何気ない日常のなかで、ふと“新しい時代の到来”を感じさせてくれるものです。
崎陽軒では4月下旬の期間限定で「ありがとう平成シウマイ弁当」も販売されました。
平成の間に「シウマイ弁当」がリニューアルされた際、惜しまれつつ、その役割を後進へと道を譲った「エビフライ」、「大根漬け」、「レンコンの炒め煮」が復活しました。
比べれば、旧版もさることながら、いまのシウマイ弁当のバランスの良さを改めて実感!
平成の間に、定番の駅弁もじつは、しっかり進化を遂げていたのです。
今回の改元で、再びスポットライトを浴びたのが、鶴見線の昭和駅。
朝夕は京浜工業地帯の工場に通う、多くの方が利用する鶴見線ですが、日中の昭和駅は、2時間に1本列車がやって来る、その名の通り、“昭和”のローカル線のような雰囲気です。
大型連休の間、遠出し過ぎてしまった方は、首都圏近郊で令和の記念駅弁を味わいながら、昭和・平成・令和と移り変わっていく時代に、思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/