【ライター望月の駅弁膝栗毛】
今年で開業130周年を迎える中央本線の新宿~八王子間。
明治22(1889)年4月11日に新宿から立川まで、その4ヵ月後に八王子までが、私鉄の甲武鉄道として開業、いまや首都圏を代表する通勤路線に成長しました。
たくさんやって来る通勤電車の合間を縫って走るのが、松本行の特急列車「あずさ」号。
この春、定期列車はE353系電車に統一、全車指定席の特急に生まれ変わりました。
(参考)JR東日本八王子支社ニュースリリース
全車指定で着席が保証されていると、駅弁も安心して購入することができます。
中央本線を代表する駅弁屋さんと言えば、昨年(2018年)に創業100周年の節目を迎え、東京駅などでは「そば屋の天むす」などでもおなじみの小淵沢駅の「丸政」。
今回は「信州牛の炭火焼肉弁当」(1,800円)を手に取りました。
こちらも首都圏の駅などでしばしばお目にかかる駅弁です。
【おしながき】
・茶飯
・信州牛の炭火焼肉
・玉子焼き
・煮物(人参、椎茸)
・蓮根の金平
・野沢菜炒め
・さくら漬け
根強いファンも多い「丸政」の炭火焼肉。
オリジナルのたれで“リンゴで育った信州牛”が、炭火で丁寧に焼き上げられています。
「信州牛の炭火焼肉弁当」は、価格が少し抑えめで、おかずも一緒にいただくことが可能。
5月21日までは、東京駅「駅弁屋 祭」で、実演販売中です。
信州牛の美味しさを未体験の方は、まずは駅弁から入ってみてはいかがでしょうか。
この春から松本・南小谷行が「あずさ」、甲府・竜王行が「かいじ」と、昭和63(1988)年の「かいじ」登場時同様、シンプルな区分けになった中央線特急。
E353系電車は、普通車も全席電源コンセント付きで、揺れも少なく快適な乗り心地です。
東京で信州牛の駅弁をいただいたら、今度は自分の足で甲州~信州を訪ねる番。
スマホでサクッと「チケットレス」の席を押さえて、新しい「あずさ」に乗り込んでみては?
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/